Niphotrichum japonicum
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Niphotrichum japonicum (Dozy & Molk.) Bednarek-Ochyra & Ochyra エゾスナゴケ
シノニム
- Racomitrium japonicum Dozy & Molk.
- Grimmia japonica (Dozy & Molk.) Mitt.
ノート
- 日当たりの良い,やや乾いた場所に生育.
- 直立する蘚類(せんるい)で,2-3 cm程度の高さになる.
- 葉は乾くと内側に巻き,水分を含むと広がる.
- 日当たりの良い低地ではふつうに見られる.
- 最近,屋上緑化などで利用されている.
- 葉の基部の細胞に背の高いパピラが多く存在することで,同じ属の他の種と比較的容易に区別できる.
- 広島大学西条キャンパスでもっともふつう.日当たりの良い地面(芝生など)で観察できる.
- ノート:極東ロシア,中国,朝鮮,ベトナクに分布し,日本では低地~亜高山帯の日当たりのよい土上に芝生上に生育する.日本でこれまでの図鑑などでRacomitrium canescensの学名で扱われていたコケは本種が該当する.日本にはR. canescensは分布せず,その亜種であるR. canescens var. latifoliumが北日本に知られているが,たいへんまれなコケのようである.しかし,その分布の実態は明らかでないので研究が必要である.コケ庭の材料としてよく利用される.
(写真:東広島市広島大学キャンパス)
湿った状態.乾いていた葉が湿ると急激に葉を展開する.(写真:高知県本川村8月11日)
乾いた状態.乾くと葉は茎に圧着する.(写真:広島県久井町8月10日)
DNA data/barcording
cp rbcL gene
- Japan, Honshu, Hiroshima-ken (H. Tsubota 2326 (HIRO)) [as Racomitrium japonicum] http://getentry.ddbj.nig.ac.jp/getentry/na/AB125582?filetype=html