提供: 広島大学デジタル博物館
2021年2月19日 (金) 15:30時点におけるIkeda (トーク | 投稿記録)による版 (Ikeda がページ「釜(かま)」を「」に移動しました: ページ名規則統一のため.)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動検索に移動

広島大学 > 広島大学デジタル博物館 > 文化財博物館 > 埋蔵文化財豆辞典

釜(かま)

  • 加熱用の器具で、鍋に比べて深さが深い(器高が高い)。米の炊飯に用いられるものが主体で、その他に茶釜、製茶釜、製塩釜などがある。胴部に鍔(つば)が付く羽釜の形態が一般的である。
  • 釜は近畿地方では8~9世紀(奈良・平安時代)に鉄製の大釜が現れ、緑釉陶器(りょくゆうとうき)や須恵器などでも作られているが、一般的な調理具ではない。平安時代中頃には近畿地方を中心に土師器の釜がみられるようになり、中世には鉄釜を模した土師質土器の釜が全国的に広く使用されるようになった。
  • 広島大学東広島キャンパスの鏡西谷遺跡鏡東谷遺跡などの鎌倉時代、室町時代の遺跡でも土師質土器の釜が出土している。