漢字表記からカタカナ表記へ
提供: 広島大学デジタル博物館
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漢字表記からカタカナ表記へ
最近,学名(目の名前)を漢字表記ではなく, 目を代表する昆虫の名前をつけて,カタカナで表記するようになりました.
例えば「鱗翅目(りんしもく)」は「チョウ目」と表し, 「双翅目(そうしもく)」は「ハエ目」という具合です.
一般の人にはこの方が,イメージしやすいのかもしれませんね. ですが,漢字を使った場合, 「鱗翅目」だと「翅にうろこ状の粉(鱗粉)がある昆虫」と言うふうに, 特徴をとらえることができます.
「双翅目」だと「2枚の(双)翅のある昆虫」ということになります.
しかし,難しい漢字が使われることもあるので, 理解しにくいこともありますが・・・.
どちらの表記方法にもよさがあるので,昆虫をより良く知るには, 両方をうまく使っていくとよいのではないかと思います.
余談ですが,「ハエ目」の中の,とある昆虫の研究者から
「ハエが代表ねぇ・・・,確かにハエの方がメジャーやけどなぁ・・・」
というボヤキにも近い声が聞こえてきました.
ひょっとしたらタガメやセミ(カメムシ目), アリ(ハチ目)などを研究している人たちの中にも, 同じことを考えている人がいるかも知れません.
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