植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter424
提供: 広島大学デジタル博物館
ヒコビアミニレター No. 424(2014年2月6日)
2014年1月26日の第548回植物観察会は呉市豊浜町豊島で行われた.天気はくもりのち晴れ.参加者38名.担当は坪田と久藤.県道354号線沿いの15台程度駐車できる広い路肩に10時集合.コース説明の後,駐車スペースのそばにカクレミノやトベラ,ツワブキ,イヌビワなどを確認.暖地の植物のホルトノキの葉の裏の葉脈の腋にある膜状の付属物を観察.海に突き出た曲がった橋をすすみ,道路に沿って進む.路傍の植栽にアオイ科の見慣れる花を見つける.久保くんがインターネットで調べると,ブラジル原産のアブチロン属の一種ウキツリボク(チロリアンランプ)Abutilon megapotamicum (Spreng.) A.St.-Hil. & Naudinであった.道をすすむとキリやヤマモモ,テイカカズラ,マサキ,クサギが見られる.オドリコソウがすでに開花.その後,アラカシやイヌビワ,ハゼノキ,ヤブニッケイ,シュロ,ナナメノキ,コジイなどが見られる.イノデやホラシノブ,コシダが路傍で生育.ナガバタチツボスミレが開花.山頂に近づき海抜300 m程度の所でソヨゴ.12時半ころ,高雄山の山頂の空海展望台に到着.昼食をとっていると雨に降られた.豊原先生が植生の説明.写真撮影後,下山.下山の際,旧遊歩道に入ったが道が悪く,道路に降りる.ヤブコウジやリョウブなどが見られた.午後になり次第に風が強くなり,14時半すぎに現地で解散.島全体が人間の強い影響が見られる植生であった.
(H. Tsubota & H. Hisato 記)
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