植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter387
ヒコビアミニレター No. 387 (2011年5月25日)
2011年5月22日の第510回植物観察会は広島市安佐南区窓ヶ山(711 m)で行われた.参加者は39 名,前日の予報は雨であったが,夜のうちに降り尽くした.駐車場の周辺草地にはツボスミレとトキワハゼが混生,法面にはヒメヤシャブシが古い果実を着け,コガクウツギとスノキが咲き始め,コアジサイはつぼみ,サンヨウアオイの葉の下に花が隠れている.トイレと水場のある第1駐車場は谷間にあり,チャルメルソウ,ヒメウワバミソウ,ヤブヘビイチゴに混じり小型のサワハコベが咲く.ヒノキ林の中の登山道にはハイノキ,シキミ,ヤブツバキの残花,シロダモ,ヤブニッケイ,ムラサキシキブ,コシアブラ,ヤマシグレ,バイカツツジ,ミヤマシキミ,サルトリイバラ,ミヤマガマズミなどがある.標高600 mあたりで尾根に出ると風が吹き快適,ウラジロノキ,マルバアオダモ,ツクバネウツギが花盛り,コツクバネウツギは咲き始め,カマツカ,ヒメコウゾ,ウスギヨウラクに花.新葉を広げたオオイワカガミが果穂を伸ばし,一部には花弁が残る.頂上展望台地周辺では,本日の主役,ベニドウダンの花が見頃.山名の由来でもある切戸へ下り,三角点へ,向いの斜面にホオノキの花が見える.山頂付近はアカマツ二次林で亜高木層にコナラ,ヤマウルシ,ウラジロガシ,モミ,アカシデ,ソヨゴ,リョウブ,イソノキ,ネジキ,シキミなど,低木層にコバノミツバツツジ,スノキ,ヒサカキ,ザイフリボク,タムシバ,サルトリイバラ,ヤマツツジ,アセビ,ツガ,ベニドウダン,ヤマシグレ,イヌツゲ,シラカシなどが見られる.下りは,ゆるやかな南登山道からスギ林の谷を通る.アブラチャン,ネズミモチ,アオキ,クマシデなどが低木層を形成,路傍にはノギラン,キッコウハグマ,ササノハスゲ,フユイチゴ,ナガバジャノヒゲ,マツブサ,チゴユリなどがあった.
デジタル自然史博物館 / 広島大学 / 宮島自然植物実験所 / 植物観察会のトップ / 過去のヒコビアミニレター / 古いNews | 植物 にもどる