植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter361
ヒコビアミニレター No. 361 (2009年11月15日)
2009年11月15日の第486回植物観察会は広島県三原市宗郷町宗郷谷(そうごうだに)-登町-白萩渓谷で行われた.宗郷谷いこいの広場に10時集合,36名の参加があり,武内さんの紹介で地元の宗郷みどり夢の会の山根さん・式部さん・力石さんにご案内頂いた.宗郷谷周辺は里山として利用されていた場所で,銅や蛍石の採掘跡も残っている.そこが現在整備され自然観察路として利用されている.いこいの広場から登っていくとアカマツやコバノミツバツツジ,ネズ,ノグルミが点在する二次林が続く.途中,ゲンカイツツジも見られた.かなり遷移が進行しており,アラカシやソヨゴ,ナナミノキ,ヤブツバキ,ヒサカキ,シロダモといった常緑樹が多い.また,萌芽更新したアベマキやコナラを目にする.途中,水田跡や砂防堰堤があったり,ウメもあり過去に人間の手がかなり入っていたことを伺わせる.一の滝付近の岩上にマメヅタやクリハラン,シシラン,落葉したツルコウゾなどが見られる.二の滝展望地付近からケヤキやカゴノキ,ヤブニッケイが多く目に付き始める.遊歩道から市道を経由して白萩渓谷に向かう.12時を過ぎたので,途中で昼食.登町の荒神社で胸高幹囲が約3 mあるというエドヒガンを見る.ヤブニッケイの果実が多く路面に落ちていた.付近の路傍でクマツヅラが開花.白萩渓谷に降りる.比較的明るい二次林で,ズリと呼ばれる採掘跡が見られる.季節はずれのメハジキが開花.前回に引き続いて,武内さんが法面でオオヒキヨモギを確認.
追記. 吉野さんからツルコウゾは広島県から報告がなく,ヒメコウゾではないかとの指摘がありました.春以降,葉が出てから再度確認いたします.
デジタル自然史博物館 / 広島大学 / 宮島自然植物実験所 / 植物観察会のトップ / 過去のヒコビアミニレター / 古いNews | 植物 にもどる
旧サイトは682件のアクセスがありました.