アメリカザリガニのオスとメスの見分け方
提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動解説
アメリカザリガニは十脚目抱卵亜目に含まれる北米原産の条件付き特定外来生物である. アメリカザリガニの雌雄は以下の特徴から見分けることができる.
- オス
- 頭胸甲に比べてハサミ(第1胸脚)が大きく, しっかりと閉じることができる.
- 第1腹肢, 第2腹肢が生殖器となっており, 第2腹肢が発達している. 第5胸脚の基部に生殖口があるが目立たない.
- 腹肢は発達していない.
- 第3胸脚, 第4胸脚に突起がある.
- メス
- 頭胸甲とハサミ(第1胸脚)が同じ大きさまたは小さく, 閉じた際にすき間が目立つ.
- 第1腹肢が発達しておらず, 第2腹肢は目立たない. 第3胸脚の基部に生殖口がある.
- 卵を抱えるため, 腹肢が長く発達している.
- 第3胸脚, 第4胸脚に突起がない.
- 成熟したメスはサイナス腺が発達している.
- 卵を抱えるためオスよりも若干腹部が幅広である.
ギャラリー
- アメリカザリガニのオスとメス
- 生殖器と生殖口
- オスは第5胸脚の基部に生殖口を持ち精包を放出するが, 生殖口を見つけるのはかなり難しい. 第1腹肢と第2腹肢が発達し, 精包を運ぶ生殖器として機能する. メスは生殖口が第3胸脚の基部にあり, そこから卵を産む. 第一腹肢は発達していない.
- オスの第3胸脚, 第4胸脚基部には突起があり生殖に使われるが, メスにはない.
- オスの腹肢は発達していないが, メスは卵を抱えるために腹肢が発達している.
- 指節がオスはすき間が目立たないが, メスはすき間が目立つ傾向がある.(個体差あり)
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参考文献
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