アセビ 宮島の植物と自然
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アセビ Pieris japonica (Thunb.) D.Don ex G.Don
分類
ツツジ科 Ericaceae,アセビ属 Pieris
解説
高さ数mになる常緑低木.幹はネジキのようにねじれ,さわると冬でも暖かい.葉は革質で,わずかに鋸歯(きょし)があり,表面にややつやがある.宮島では花期は12月下旬-翌年5月下旬.花は白く,つぼ状つり鐘形.広島県では,島嶼部(とうしょぶ)から中国山地までの高所まで広く分布.宮島では島の全域で見られ,大きな個体が多い.広島県のアセビは葉の大きい型で,太平洋側に分布する葉の小さい型は見られない.本種は有毒(ゆうどく)植物で,シカが食べないため多く見られる.旧宮島町の町花に指定されていた.堀川(1924)や河毛(こうも)(1974)は,ウスベニアセビ Pieris japonica f. rosea Makino を報告している.属名はギリシャ神話の詩の女神Pierisからとった名で,昆虫のモンシロチョウ属と同じ名となっている.
「宮島の植物と自然」内のページ
「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.
- 110 p.
文献(引用)
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