クサガメ
提供: 広島大学デジタル博物館
(Mauremys reevesiiから転送)
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クサガメ Mauremys reevesii
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 爬虫綱 Reptilia > カメ目 Testudines > イシガメ科 Geoemydidae > イシガメ属 Mauremys
解説
- 本州や四国,九州,佐渡島,淡路島,隠岐,見島,対馬,壱岐,五島列島に分布.国外では朝鮮半島や中国東南部,台湾に分布.
- 広島県ではダムやため池,河川,水田や用水路などに広く分布している.ニホンイシガメと比較して平地に多い.
- 背甲は黒褐色,発達した3本の隆条(キール)をもち,後縁は鋸歯状にならない.
- 頭部は大型で,側頭部の鱗は小鱗に分かれている.
- 腹甲は周囲が明るい黄色に細く縁どられる.
- 側頭部や頸部(けいぶ)に黄緑色の不規則な線や斑紋があるが成熟したオスでは消失する(オスの成体の黒化).
- そのためニホンイシガメと識別する際,側頭部や頸部の線や斑紋は必ずしも識別形質にならず,甲羅の隆条や後縁部が鋸歯状であるかどうか,頭部の大きさ,腹甲の縁どりなどを総合して同定しなければならない.
- 尾を後方に伸ばした際に総排泄腔が背甲の後縁より外側ならばオス,内側ならばメスだが,幼体では判別が難しい.
- ニホンイシガメと分布が重なる場所では交雑例があることが知られており「ウンキュウ」の名で呼ばれることがある.雑種は稔性(ねんせい)をもち,雑種同士やクサガメ,ニホンイシガメと交雑することがある.
- 日本での本種の化石の出土がないことや最古の文献記録が200年ほど前の九州北部に限定されること,そして近年のミトコンドリアDNAの解析から,本種は韓国や中国といった大陸起源の外来種ではないかと推定されている.
天然記念物・RDB
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- キンセンガメ
- ゼニガメ(幼体のことを指して)
英名
- Reeve's pond turtle
広島県方言
- どんがめ
ギャラリー
関連ページ
参考文献
- 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.
- 千石正一. 1979. クサガメ. 千石正一(編), 原色両生・爬虫類, pp. 8-9. 家の光協会, 東京.
- 中村健児・上野俊一. 1963. 原色日本両生爬虫類図鑑. 214 pp. 保育社, 大阪.
- 鈴木 大. 2012. 遺伝的変異から見たニホンイシガメの進化史と日本産クサガメの外来性について. クリーパー 61: 47-57.
- Suzuki, D., Ota, H., Oh, H.-S. & Hikida, T. 2011. Origin of Japanese populations of Reeves' pond turtle, Mauremys reevesii (Reptilia: Geoemydidae), as inferred by a molecular approach. Chelonian Cons. Biol. 10: 237-249.
- 安川雄一郎. 1996. クサガメ. 日本動物大百科 5, pp. 59, 62-63. 平凡社, 東京.
- 安川雄一郎. 2007. イシガメ属とその近縁属の分類と自然史(後編). クリーパー 40: 14-16, 35, 46-55.
更新履歴
- 2022.05.06 写真の一部をギャラリー化.
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