カワムツ
提供: 広島大学デジタル博物館
(Candidia temminckiiから転送)
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カワムツ Candidia temminckii
分類
脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 硬骨魚綱 Osteichthyes > 条鰭亜綱 Actinopterygii > コイ目 Cypriniformes > コイ科 Cyprinidae > カワムツ属 Candidia > カワムツ Candidia temminckii
解説
- かつてカワムツB型(流水型または河川型)とされていた種類.
- 中部以西の本州,四国,九州に分布.国外では朝鮮半島に分布.
- 広島県では,類似種のヌマムツと同所的に見られる場所もあるが,より上流~中流の緩い流れに生息している.
- 体側に幅の広い縦帯があることでオイカワと区別できる.
- ヌマムツとは,胸びれや腹びれに朱色の線が入らないこと(冬季でも幼魚でも)で区別できるが確実ではない.また,側線鱗数は51以下,臀鰭分岐軟条数は10.
- 産卵期は初夏から夏で,この時期のオスは赤やオレンジの婚姻色(こんいんしょく)が体や胸びれ,腹びれに表れる.また頭部や吻端に追星(おいぼし)が現れ,メスに比べ尻びれが大きくなる.
天然記念物・RDB
- 県内での該当なし
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
- はえ・はや(一般的)
- あかもち(三次市・安芸高田市)
- にゅうどうばえ・やなぎばえ(庄原市・比婆郡西城町)
- ふちばえ(比婆郡西城町)
- やなぎばや(太田川)
備考
参考文献
- 比婆科学教育振興会(編). 1994. 広島県の淡水魚, 増補改訂版. 239 pp. 中国新聞社, 広島.
- 内藤順一. 2002. 広島県動物誌資料(12). 166. 上下川でカワムツA型を採集. 比婆科学 202: 9.
- 内藤順一. 2007. 広島県動物誌資料(18). 256. 上下川でカワムツA型(新称ヌマムツ)を採集. 比婆科学 223: 5.
- 内藤順一. 2010. 広島県動物誌資料(25). 379. 久井町和草の天王平溜池でヌマムツを採集. 比婆科学 233: 7.
- 中坊徹次(編). 2013. 日本産魚類検索 全種の同定, 3版. xlix + xxxii + xvi + 2428 pp. 東海大学出版会, 秦野.
- 田口 哲. 2014. フィールドガイド 淡水魚識別図鑑 日本で見られる淡水魚の見分け方. 256 pp. 誠文堂新光社, 東京.
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