窖窯
提供: 広島大学デジタル博物館
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窖窯(あなかま)
- 焼き物の窯の一形式。急斜面を利用して細長いトンネル状の窯を築いたものである。
- 窯体が完全なトンネル状のもの(地下式)と地上から窯体を掘り込み天井を後から掛けるもの(半地下式)がある。
- 古墳時代の中頃(約1600年前)に須恵器製作とともに朝鮮半島から伝えられたと考えられている。
- 古墳時代~古代の須恵器生産を中心として用いられた。
- 燃料を燃やす燃焼室(ねんしょうしつ)、焼き物を並べる焼成室(しょうせいしつ)、煙道(えんどう)、焚口(たきぐち)、作業を行う前庭部(ぜんていぶ)などが一連なりの構造として造られている。
- 燃焼の温度は、1100~1150℃と高温であり、堅緻な焼き物が生産される。