植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter477
ヒコビアミニレターNo.477(2017年12月17日)
2017年12月17日の観察会は,広島県大竹市阿多田島で行われた.天気は晴れ.参加者は35名.今回の世話役は関先生の予定であったが,事情により吉野に交代した.小方港9:30発のフェリーで阿多田島に向かう.船上から普段見る機会がない宮島の南東部を遠望する.岩船岳の山頂付近にはコウヤマキが生育するが,松井先生によると1991年の19号台風で南側斜面の個体群は全て枯れたとのことである.港近くの阿多田神社にはスダジイが見られた.垰田先生にスダジイ,ツブラジイ,その雑種のニタリジイについて説明を受ける.タイミンタチバナ,ヒトツバ,ツワブキ(花)などを見る.島の中腹部の道路を一周しながら観察した.トキワススキとススキの両方を見比べることができた.島の南側ではイソノキ,ノガリヤス,アカメガシワ,コバノミツバツツジ,ヒメアブラススキ,カンコノキなどがあり,植栽されたビワやモウソウチクが多い.また,モウソウチクは花の跡が見られ,一部で枯死していた.ヒトモトススキ,トラノハナヒゲ,イグサなど湿地性の種もわずかに見られた.植栽されたヒマラヤザクラの花が見られ,ミヤコザサらしいものも確認された.南西部の海岸付近で昼食後,付近を観察する.ノジギク(花),ダンチク,ハマヒルガオ,ツルナ,ハマエンドウ,ハマナデシコ,ハマダイコン,ハマゴウ,コマツヨイグサ,ミチヤナギなどを確認した.帰路,ヤクシソウ(花),スズメウリ,トキワガキ,ジュズネノキ,アセビ,アケボノソウ(花),センリョウ,タラヨウ,タマミズキ,クロキ,クチナシ(果実),モッコクなどを見る.北西部の谷筋にはよく発達したツブラジイの二次林があり,ナナメノキ,モチノキ,クスノキなどが見られた.また,港近くの石垣で松村さんがイタチガヤを確認された.
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