植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter406
提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動ヒコビアミニレター No. 406 (2012年9月20日)
2012年9月16日の観察会は,三次市の高谷山と常清滝で行われた.参加者は44名.高谷山霧の海展望台に10:00集合,天気は曇り.北側の林道を西に向けて歩く,路傍にヒメジソやヒヨドリバナ,ツルリンドウ,ヌスビトハギ,ヒメキンミズヒキ,ツルニンジン,メヤブマオ,ハシカグサ,アキチョウジ,ヤマシロギク,オトギリソウ,ダイコンソウ,ミズヒキ,ハナタデ,ヤブランなどが開花中,オカトラノオやヤマジノホトトギスは果実.木本はヌルデやビロードイチゴ,ヒメコウゾ,ウリカエデ,ホオノキ,コナラ,ウワミズザクラ,ヤブムラサキ,ネムノキなど,法面にヒノキの稚樹が多いのは水分条件の良い花崗岩地のヒノキ造林地の特徴.この場所は県の林業試験場が間伐の試験を行っていて,やや明るい林床にはアシボソやチヂミザサ,フユイチゴなど.旧薪炭林の広葉樹林はコナラやアカシデ,イヌシデ,クリ,ヤブデマリ,コシアブラ,ダンコウバイにカラスザンショウが多く,シラカシ,ナラガシワが特徴的,尾根筋にはリョウブやネジキ,コバノミツバツツジなど,アカマツ林の要素が残る.ガマズミやコバノガマズミ,ミヤマガマズミの紅い果実が目立つ.展望台の広場には閉鎖花をつけたセンボンヤリ.午後は常清滝に移動.入り口にはカラスビシャクやカナムグラ,ツルボ,トゲソバ(ママコノシリヌグイ)が咲き,渓谷にはシュウブンソウやノブキ,ミズタマソウ,カリガネソウの花,クマワラビ,イワガネゼンマイ,キジノオシダ,ジュウモンジシダなど,滝の近くの高木はチドリノキやミツデカエデ,ケヤキ,アワブキ,ホオノキなど.
(H. Taoda 記)
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