東広島キャンパスの遺跡/鴻の巣遺跡
提供: 広島大学デジタル博物館
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鴻の巣遺跡(アカデミック地区)
鴻の巣遺跡はアカデミック地区の北西部に位置しており[1]、標高225~235mの山麓緩斜面~丘陵平坦面に立地しています。発掘調査は遺跡北部の山麓緩斜面~丘陵平坦面(湖成段丘面)にかけて行い、旧石器時代~中世の遺構や遺物を多数発見しました。遺跡西側では旧石器・縄文時代の遺構・遺物が集中的に発見されましたが、遺跡の西側では弥生時代~中世の遺構・遺物を中心としています。現在、遺跡の大半は山林のまま保存されており、遺跡の立地をよく観察することができます。
発掘遺構一覧
鴻の巣遺跡は、旧石器時代~中世にわたる複合遺跡で、調査区西南部および中央部を中心に旧石器時代~縄文時代 の遺構・遺物が、調査区東部を中心に弥生時代~中世の遺構・遺物が発見されました。 発見された遺構は次のとおりです。
調査区西南部
- 旧石器時代
- 石器ブロック5基、土坑4基(内1基は焼土粒充填土坑)
- 縄文時代
- 集石炉1基、炉2基(地床炉)、土坑5基
調査区中央部
- 旧石器時代
- 土坑5基
- 縄文時代
- 土坑1基(弥生時代の土坑を含む可能性あり)
調査区東部
- 縄文時代
- 土坑3基
- 弥生時代
- 竪穴住居跡1基
- 古墳時代
- 大型土坑3基
- 中世
- 土坑4基(炭化物充填)、大型土坑(炭化物充填、ウシの歯出土)