宮島/大杓子
提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動宮島の大杓子(みやじまのおおしゃくし)
- 旧宮島町のシンボルとして制作された世界一のサイズの杓子(しゃくし).
- 宮島島内では「しゃもじ」と呼ばず,「杓子(しゃくし)」というのが通例である.
- 元々,宮島の商店街の中程に設置されていたが,2021年12月現在,宮島交流館の前に移設されている.
宮島交流館で掲示および配布されている説明文
宮島の大杓子 この杓子は,宮島町が伝統工芸である宮島細工を後世に遺すとともに,杓子発祥の地である宮島のシンボルとして制作した世界一の大杓子で,平成八年十二月の厳島神社,世界遺産登録を機に展示しました.◎大きさ 長さ 七,七メートル 最大幅 二,七メートル 重さ 二,五トン ◎材質 ケヤキ(樹齢二七〇年) ◎製作期間 昭和五五年五月~昭和五八年三月(二年十〇ヶ月間) ◎製作者 宮島細工協同組合(延べ三〇〇人)
宮島杓子の由来 江戸時代の寛政年間(一七八九~一八〇〇)に宮島の「時寺」に誓真という僧がおられある夜 弁財天の夢を見 その手にされた琵琶の形の美しさを杓子にうつし それを作ることを島の人に教えたことが始まりといわれています.その後 技法の巧妙さ,形の優雅さ,更に使い易さで日本全国に宣伝され「宮島杓子」として広まりました.現在では実用品としてだけでなく めし取るすくいとることから幸運福運勝運をすくいとる祈願杓子としても縁起の良い物とされています.