ヒョウモンモドキ

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ヒョウモンモドキ成虫メス(広島県世羅郡世羅町せら夢公園; 撮影: 蜂谷英介, Jun. 10, 2023)

ヒョウモンモドキ Melitaea scotosia

分類

節足動物門 Arthropoda > 昆虫綱 Insecta > チョウ目 Lepidoptera > アゲハチョウ上科 Papilionoidea > タテハチョウ科 Nymphalidae > タテハチョウ亜科 Nymphalinae > ヒョウモンモドキ族 Melitaeini > ヒョウモンモドキ属 Melitaea > ヒョウモンモドキ Melitaea scotosia

解説

  • 中型で、表は橙色に黒斑があるヒョウ柄模様.
  • 裏は黄白色で、後翅に波状の黒線と橙班列がある.
  • かつては本州の主に中部地方と中国地方の2つの生息地域があったが,現在では広島県の三原市および世羅町の一部地域にのみ残存する.
  • 国外では朝鮮半島,中国東北部,中国北部に生息する.
  • 湿原・湿地の開発や休耕田の遷移により,急激に個体数を減少してきた.
  • 広島県では,地域住民を主体とした保全活動が行われている.
  • 年1回の発生.6月に出現する.
  • 広島県では, 食草として主にキセルアザミ(マアザミ)を利用する. 他のアザミ類やタムラソウも食草として利用することがある.
  • キセルアザミの葉のみに産卵。幼虫はその枯れ葉を綴って集団で巣を作って越冬する。
  • 越冬態は幼虫.

天然記念物・RDB

  • 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(平成23年4月施行):国内希少野生動植物種
  • 環境省RDB:絶滅危惧IA類(CR)
  • 広島県RDBカテゴリ(2003):絶滅危惧I類(CR+EN)
  • 広島県RDBカテゴリ(2011):絶滅危惧I類(CR+EN)
  • 広島県RDBカテゴリ(2021):絶滅危惧I類(CR+EN)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • 特になし.

英名

広島県方言

  • 特になし.

ギャラリー

備考

関連ページ

文献(引用)

  • 白水 隆. 2006. 日本産蝶類標準図鑑. 336 pp. 学習研究社, 東京.
  • 日本蝶類保全協会(編). 2019. フィールドガイド 日本のチョウ, 増補改訂版. 343 pp. 誠文堂新光社, 東京.

インターネットリソース


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