ヒサカキ
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ヒサカキ Eurya japonica Thunb.
シノニム
その他
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > キク上目 Asteranae > ツツジ目 Ericales > サカキ科 Pentaphylacaceae(モッコク科 Ternstroemiaceae) > ヒサカキ属 Eurya
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > ツバキ科 Theaceae > ヒサカキ属 Eurya
解説
広島県にはハマヒサカキEurya emarginata (Thunb.) Makinoの自生は確認されていない.近年,ハマヒサカキは公園や道路の植栽として多用されており,それからの逸出と思われるものが稀にある.ヒサカキの果実が卵形で尖るものをケンロクヒサカキ(f. ovata Sugimoto)といい清野・井鷺(1989)が本県から報告している.花弁が紅色のものをベニヒサカキ(f. rubescens Momiyama)といい関ほか(1975)は宮島から報告している(ts-978). 宮島では,白い花から赤みがかった花までいろいろな色の花が見られ,変異が大きい.
花期
ヒサカキの雄花.広島県佐伯郡宮島町.2002年3月25日撮影. |
花期
分布・産地・天然記念物
分布
県内に広く分布するが,中国山地では少ない.
産地
天然記念物
標本
- 戸河内町坂根(yy-10509),府中町多家神社(yw-2076),倉橋島(yw-4250),黒瀬町国近(mt-7925),下蒲刈町(mt-8563),上蒲刈島(mh-11233),庄原市大黒目山(yw-4920),大崎上島(hh-6457),竹原市東野町(hh-6569),芸北町一兵山家山(hh-7144),大野町経小屋山(mt-11896),豊島(hh-7552),極楽寺山(mt-10400),総領町御調谷(yw-7294),熊野町原山(yw-10347),川尻町女猫島(yy-13008),宮島(yy-1084),尾道市浄土寺山(yk-3144),沼隈町横倉(sf-3458),口和町宮内(hn-964),生口島(sf-4592),君田村船山(yw-11479),高野町判官山(hh-8763),甲山町今高野山(ns-1407),甲奴町宇賀(ns-2229),世羅町戸張(ns-1785),因島市宇和部(yk-6012),呉市灰ヶ峰(sy-182),倉橋町鹿島(sy-626),大和町蔵宗(sf-6231),油木町下谷(sf-6279),河内町竹林寺(yk-6579),本郷町用倉(yk-6609),御調町小猿(yk-6987),阿多田島(mt-17192),広島市魚切(mt-17199),江田島(mt-17218),東広島市蚊無奥山(mt-16528),神石郡三和町花屋谷(sf-1011),内海町当木島(sf-1046),世羅西町黒川(sf-1371),豊松村有木(sf-1500),上下町岳山(yk-8522),久井町宇根山(sf-8809),三原市垣内(sf-9221),福山市大谷池(sf-9445),新市町宮内(yk-9857),神辺町東中条(sf-10243),府中市箱田(yk-10489)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 20630
- 「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)のヒサカキの説明
文献(出典)
- 堀川ほか(1959),土井(1983),山下(1988),吉野(1989),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
引用文献
- 関 太郎・中西弘樹・鈴木兵ニ・堀川芳雄.1975. 厳島(宮島)の維管束植物.天然記念物彌山原始林・特別名勝厳島緊急調査委員会編,厳島の自然-総合学術研究報告-.pp. 221-332. 宮島町,広島.
- 清野・井鷺. 1989. ケンロクヒサカキの新産地.植物地理・分類研究 37: 100.
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