ナメラダイモンジソウ
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ナメラダイモンジソウ Saxifraga fortunei Hook.fil. var. suwoensis Nakai
シノニム
その他
分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > ユキノシタ科 Saxifragaceae > ユキノシタ属 Rodgersia
解説
- これまで広島県から報告されたダイモンジソウ(var. incisolobata Nakai)及びカエデダイモンジソウ(var. partita Nakai)(堀川ほか 1959,土井 1983)は本変種である.
- 花崗岩地帯のものは矮小で古生層地帯のものは大形になる傾向がある.
- Fujii et al. (2020)で広島県産の標本が引用されている.
花期
分布・産地・天然記念物
分布
- 広島県では,吉備高原面から中国山地の渓流で,増水時に流水に浸かるような岩上に群生し,キシツツジ,ヤシャゼンマイやフサナキリスゲなどをよく伴っている.沿岸部や島嶼部にはほとんど見られないが,宮島の渓流にわずかに生育していることは注目に値する.
産地
天然記念物
標本
- 加計町川登(yy-4321),広島市堂床山(yw-1139),廿日市市野貝原(km-4789),弥栄峡(ts-961120),宮島(ts-2155,若林三千男同定),三良坂町細谷(mt-7583),河内町深山峡(rn-7663),神石町草木(sf-3345),東城町三坂(sf-3526),帝釈峡(sf-5606),神之瀬峡(hh-8545),湯来町石ヶ谷峡(mt-15802),戸河内町二軒小屋(yy-11585),油木町大仁吾(yy-6720),吉和村十方林道(mt-9560),高野町木地山川(yy-12789),君田村庵(tk-458),口和町常定(hn-421)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 24680
文献(出典)
- 堀川ほか(1959),河毛(1974),関ほか(1975)、 土井(1983),関ほか(1983b),吉野(1989),関ほか(1996),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
引用文献
- 堀川芳雄・鈴木兵ニ・安藤久次・中西 哲. 1959. 三段峡・八幡高原及びその周辺地域所産高等植物目録. 広島県教育員会(編), 三段峡と八幡高原総合学術調査報告, pp. 195-224, pls. 1-3. 広島県教育員会, 広島.
- 土井美夫. 1983. 広島県植物目録. 148 pp. 博新館, 広島.
- Fujii, S., Tokuoka, Y. & Maki, M. 2020. Leaf morphology of Saxifraga fortunei var. obtusocuneata and var. suwoensis (Saxifragaceae). Acta Phytotax. Geobot. 71(3): 231–242.
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