シロザケ
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シロザケ(サケ) Oncorhynchus keta
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 顎口上綱 Gnathostomata > 硬骨魚綱 Osteichthyes > 条鰭亜綱 Actinopterygii > サケ目 Salmoniformes > サケ亜目 Salmonoidei > サケ科 Salmonidae > サケ属 Oncorhynchus > シロザケ(サケ) Oncorhynchus keta
解説
- 体色は銀白色で体側部に小黒斑を持たないことで他種と区別される.
- 体長は1 mにまで成長し,千葉県以北の河川域~沿岸底層域を回遊,繁殖期に河川部付近に近付くに従い紫色~黒色横帯が表れることが知られている.
- 広島県では,文献情報によると昭和初め頃までは三次辺りまで上っていたという.しかし,1954年,島根県邑智群邑智町の江の川に浜原ダムが建設されたために産卵場まで上れなくなり,絶滅してしまった.
- 比婆科学教育振興会(1994)によると,1993年8月30日,旧双三郡作木村門田の江の川本流で,アユの刺し網に本種がかかったという.島根県が数年前に放流したものが母川回帰し,浜原ダムの魚道を上ってきたものと考えられている.
- 他県では,定置網・地曳網などで漁獲され,塩焼き・鍋物・フライ・薫製などで美味であるだけでなく卵巣は「イクラ」「スジコ」として流通し,またアイヌ民族は革を衣服や靴に利用している.
天然記念物・RDB
- 広島県RDBカテゴリ(2003):絶滅危惧I類(CR+EN)
- 広島県RDBカテゴリ(2011):絶滅 (EX)
- 広島県RDBカテゴリ(2021):絶滅 (EX)
- 環境省RDBカテゴリ:該当せず
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- サケ
英名
広島県方言
備考
参考文献
- 比婆科学教育振興会(編). 1994. 広島県の淡水魚, 増補改訂版. 239 pp. 中国新聞社, 広島.
- 中坊徹次(編). 2013. 日本産魚類検索 全種の同定, 3版. xlix + xxxii + xvi + 2428 pp. 東海大学出版会, 秦野.
- 田口 哲. 2014. フィールドガイド 淡水魚識別図鑑 日本で見られる淡水魚の見分け方. 256 pp. 誠文堂新光社, 東京.
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