サイジョウコウホネ
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サイジョウコウホネ Nuphar x saijoensis (M.Shimoda) Padgett & M.Shimoda
シノニム
- Nuphar japonica DC. var. saijoensis M.Shimoda
その他
- Nuphar japonicum DC. var. saijoense Shimoda
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > スイレン上目 Nymphaeanae > スイレン目 Nymphaeales > スイレン科 Nymphaeaceae > コウホネ属 Nuphar
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > スイレン科 Nymphaeaceae > コウホネ属 Nuphar
解説
- 水上葉は大型で12-23 cm,葉の裏面に毛が多くコウホネに類似し,柱頭盤が赤いことでベニオグラコウホネにも類似する.コウホネとベニオグラコウホネの特徴をあわせもつことや葯と花糸の長さの比が両者の中間であることから,両者の雑種起源と考えられている.
花期
花期は6~9月で,黄色,花の径は3~6 cm,柱頭盤は赤い(コウホネは黄色).葉は空中に立ち上がり,葉柄は中実.
詳細
サイジョウコウホネ Nuphar japonicum DC. var. saijoense Shimoda
文献:Shimoda, M. 1991. Nuphar from the Saijo Basin, Hiroshima Prefecture, western Japan. J. Phytogeogr. & Taxon. 39: 1-8.
原記載文:A typo disco stigmatis semper rubro et folio subtus pubescenti ut in N. oguraensi var. akiensi differt.
タイプロカリティー:Japan. Honshu. Pref. Hiroshima: Saijo-cho and Hachihonmatsu-cho, Higashi-Hiroshima City.
正基準標本:M. Shimoda No. 4742, June 27, 1989 (HIRO).
分布・産地・天然記念物
分布
新変種が記載された基準産地は東広島市の西条盆地で,広島県では東広島市が唯一の生育地である.しかし,ため池の埋め立て,土砂の流入,水質の悪化など生育環境は悪くなっている.
産地
天然記念物
標本
- 東広島市八本松町(ms-4682)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
ギャラリー
備考
- 広島県RDBカテゴリ(2003):絶滅危惧II類(VU)
- 広島県RDBカテゴリ(2011):準絶滅危惧(NT)
- 広島県RDBカテゴリ(2021):準絶滅危惧(NT)
- 環境省RDBカテゴリ:該当なし
- 環境庁コード: 19415
関連ページ
文献(出典)
- 下田(1991a),広島県(1995)広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
参考文献
- 大滝 末男. 1980. 日本水生植物図鑑. 318 pp. 北隆館, 東京.
- 下田 路子. 1987. 西条盆地(広島県)の溜池の水草. 水草研会報 29: 5-7.
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