コノシロ
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コノシロ Konosirus punctatus
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 硬骨魚綱 Osteichthyes > 条鰭亜綱 Actinopterygii > ニシン目 Clupeiformes > ニシン科 Clupeidae > コノシロ属 Konosirus > コノシロ Konosirus punctatus
解説
- 北海道積丹南部~津軽海峡東部・青森県八戸・岩手県船越湾(記録はあるが稀),仙台湾~九州南岸の太平洋沿岸,瀬戸内海,新潟県~九州南岸の日本海・東シナ海沿岸に分布.国外では,沿海州(少ない),朝鮮半島全沿岸,済州島,渤海,黄海,海南島までの中国東シナ海・南シナ海沿岸,台湾.
- 広島県では,太田川や芦田川の汽水域に小型のものが侵入する.
- 鰓蓋後方に黒色斑を持ち,背鰭後部が糸状に伸長することで特徴づけられる.
- 内湾性で,産卵期には汽水域に回遊する.産卵期は4~5月で各々の個体が明らかに2回以上産卵する.内湾で浮遊性の卵を産む.
- 砂泥底の藻類や有機物を水と一緒に吸い込み,鰓の奥で水とこし分けて食べる.
- 体長約25 cm.
- 小型定置網,地曳網,投網などで漁獲され,刺身・塩焼き・唐揚げなどで利用され,特に東京では体長10 cm以下の「しんこ」「こはだ」が高値で取り引きされる.広島県でも小型のものを「こはだ」といって寿司ねたにする.
天然記念物・RDB
- 該当なし
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
- こはだ(小型魚)
備考
参考文献
- 比婆科学教育振興会(編). 1994. 広島県の淡水魚, 増補改訂版. 239 pp. 中国新聞社, 広島.
- 中坊徹次(編). 2013. 日本産魚類検索 全種の同定, 3版. xlix + xxxii + xvi + 2428 pp. 東海大学出版会, 秦野.
- 田口 哲. 2014. フィールドガイド 淡水魚識別図鑑 日本で見られる淡水魚の見分け方. 256 pp. 誠文堂新光社, 東京.
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