キボシチビコツブゲンゴロウ
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キボシチビコツブゲンゴロウ Neohydrocoptus bivittis Motschulsky, 1859
分類
節足動物門 Arthropoda > 昆虫綱 Insecta > コウチュウ目 Coleoptera > コツブゲンゴロウ科 Noteridae > コツブゲンゴロウ亜科 Noterinae > チビコツブゲンゴロウ属 Neohydrocoptus > キボシチビコツブゲンゴロウ Neohydrocoptus bivittis
解説
- 体長は3mm程度. 頭部に暗色斑, 前胸背後縁に暗色横帯がある. 上翅に鮮やかな黄色斑紋が3対あることで容易に見分けられる.
- 植物が豊富な止水域に生息し, ガマやアシが繁茂する底に泥がたまったような環境を好む.
- 水中の植物体上で生活し, 植物体に穴をあけ尾端を入れて呼吸をする.
- 産地は局所的でかなり稀な種である.
- 希少種であるムモンチビコツブゲンゴロウと同所的にみられることが多い.
分布・産地・天然記念物・RDB
分布
- 本州(関東以西), 四国, 九州.
- 中国-インド, 台湾.
産地
- 東広島市(広島県RDBカテゴリ 2021)
天然記念物・RDB
- 環境省RDBカテゴリ:絶滅危惧IB類(EN)
- 広島県RDBカテゴリ(2003):該当なし
- 広島県RDBカテゴリ(2011):絶滅危惧I類(CR+EN)
- 広島県RDBカテゴリ(2021):絶滅危惧I類(CR+EN)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
ギャラリー
イヌタヌキモに尾端を突き刺し呼吸するキボシチビコツブゲンゴロウ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Oct. 18, 2024)
イヌタヌキモに尾端を突き刺す様子(広島県東広島市鏡山; 撮影: 有村拓真, Oct. 18, 2024)
関連ページ
文献
- 濱田將大・木谷昌喜・島添信一・井上大輔. 2008. 東広島市の水生甲虫. 広島虫の会会報, 47: 1–6.
- 小坂敏和. 2004. 東広島市の甲虫類(2)–水生の甲虫–. 広島虫の会会報, 43: 19–22.
インターネットリソース
- 基礎ゲンゴロウ学 https://gengology.com/
- 広島県. 2022. 広島県の絶滅のおそれのある野生生物(第4版)レッドデータブックひろしま 2021. https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/tayousei/j-j2-reddata2-index3.html
参考文献
- 三田村敏正・平澤 桂・寄居重幸. 2017. ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシ ハンドブック. 176 pp. 文一総合出版, 東京.
- 中島 淳・林 成多・石田和男・北野 忠・吉富博之. 2020. ネイチャーガイド 日本の水生昆虫. 352 pp. 文一総合出版, 東京.
- 中村慎吾. 2014. 広島県昆虫誌, 改訂増補版. 2650 pp. 比婆化学教育振興会, 広島.
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