ミヤジマシモツケ
提供: 広島大学デジタル博物館
(ウラジロイワガサから転送)
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ミヤジマシモツケ(ウラジロイワガサ) Spiraea hayatae Koidz.
シノニム
その他
分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > バラ科 Rosaceae > シモツケ属 Spiraea
解説
- 落葉低木.
- 1913年に,エングラーが宮島を訪れた時に案内した早田文蔵が採集した標本を基準標本として,小泉源一が1915年に新種として発表した.
- 1925年に田代善太郎が土井美夫の案内で宮島で採集した標本に基づいて牧野富太郎がミヤジマシモツケ(S. miyajimensis Makino)を1925年に発表したが,これは記載文もなく裸名である.
- 和名には先取権は確定されていないので,広島県を代表する和名としてミヤジマシモツケをとりたい.
- イワガサの変種にする見解(大井 1953)もあるが,北村・村田(1979)はイブキシモツケとイワガサの雑種との見解から独立して取り扱っている.
- 本種の葉は薄く,裏面は白っぽくて,脈上に少し毛がある.
- 果実の心皮外面にはまばらに毛があり,縫合線にも長い毛がある.
- がくは無毛である.
- 毛の状態は宮島の中でも変異がある.
- 花は白色.
花期
- 5月上旬に開花.
分布・産地・天然記念物
分布
- 広島県,山口県,高知県,愛媛県に分布.
産地
- 大竹市
天然記念物
標本
- 宮島(ts-800705,果実,山中二男 同定),弥栄峡(ts-800707,果実,山中二男 同定)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
備考
- 広島県RDBカテゴリ: 準絶滅危惧(NT)
- 環境庁コード: 27905
- 県RDB
文献(出典)
- Koidzumi(1915),北村(1952),山中(1968),(1981),土井(1983),広島県(1995),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
文献(出典)
- 大井次三郎.1953.日本植物誌.1383 pp. 至文堂,東京.
- 北村四郎・村田 源.1979. 原色日本植物図鑑 木本編II.545 pp. 保育社,大阪.
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