イワタイゲキ

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動

広島大学 > 広島大学デジタルミュージアム > デジタル自然史博物館 > 植物メインページ > 郷土の植物 > 維管束植物 > イワタイゲキ | 広島県の植物図鑑 / 和名順

イワタイゲキ(広島県江田島市沖美町美能 大奈佐美島; 撮影: 向井誠二, May 28, 2005)

イワタイゲキ Euphorbia jolkinii Boiss.

シノニム

その他

分類

維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱(双子葉植物綱) Magnoliopsida > バラ上目 Rosanae > キントラノオ目 Malpighiales > トウダイグサ科 Euphorbiaceae > トウダイグサ属 Euphorbia

旧分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > トウダイグサ科 Euphorbiaceae > トウダイグサ属 Euphorbia

解説

イワタイゲキの花序(広島県廿日市市宮島町; 撮影: 向井誠二, May 22, 2004)
  • 花に見えるのは退化的な雌花と雄花が集まった花序.
  • 植物体の切り口から白い汁がでる.
  • 海岸部の埋め立てや護岸工事,道路工事などで減少している.
  • 7月上旬に結実して地上部は枯れ,9月に発芽して,冬期に生育する.
  • 地上部の枯れている夏期に,台風などが来ると,地下部が波で流出し,砂浜に一列に漂着する.
  • 宮島で,本種が波打ち際に一列に並んでいるのは,このためであろう.
  • 和名は,岩場に生育する大戟(たいげき)の意味.ただし,自然海岸では岩場以外の場所でも見られる.
  • タイゲキとは大戟(たいげき)のことで,漢方に用いられる生薬のひとつ.
    • 同属のシナタカトウダイEuphorbia pekinensisやアカネ科の多年草の一種の根や根皮のこと.

花期

  • 花期は5月上旬.

分布・産地・天然記念物・RDB

分布

  • 関東地方南部以西の本州,四国,九州と南西諸島.(中西 2018)
  • 広島県では砂浜に生育し,岩場には生えない.宮島では個体数も多いが,他の島では少ない.

産地

  • 広島県廿日市市宮島町 宮島
  • 広島県広島県江田島市沖美町美能 大奈佐美島

天然記念物・RDB

  • 広島県RDBカテゴリ(2003):準絶滅危惧(NT)
  • 広島県RDBカテゴリ(2011):準絶滅危惧(NT)
  • 広島県RDBカテゴリ(2021):準絶滅危惧(NT)

標本

  • 宮島(都立大牧野標本館-33206,1928年,牧野富太郎 採集,古沢潔夫 同定),福山市,仙酔島(sf-5427),倉橋島(ts-970225)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

広島県方言

備考

  • 環境庁コード: 31060
  • 県RDB

文献(出典)

参考文献

  • 中西弘樹. 2018. 日本の海岸植物図鑑. 271 pp. トンボ出版, 大阪.

ギャラリー Gallery 画廊

関連ページ


広島大学 > 広島大学デジタルミュージアム > デジタル自然史博物館 > 植物メインページ > 郷土の植物 > 維管束植物 > イワタイゲキ | 広島県の植物図鑑 / 和名順