イワタイゲキ
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イワタイゲキ Euphorbia jolkinii Boiss.
シノニム
その他
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱(双子葉植物綱) Magnoliopsida > バラ上目 Rosanae > キントラノオ目 Malpighiales > トウダイグサ科 Euphorbiaceae > トウダイグサ属 Euphorbia
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > トウダイグサ科 Euphorbiaceae > トウダイグサ属 Euphorbia
解説
- 花に見えるのは退化的な雌花と雄花が集まった花序.
- 植物体の切り口から白い汁がでる.
- 海岸部の埋め立てや護岸工事,道路工事などで減少している.
- 7月上旬に結実して地上部は枯れ,9月に発芽して,冬期に生育する.
- 地上部の枯れている夏期に,台風などが来ると,地下部が波で流出し,砂浜に一列に漂着する.
- 宮島で,本種が波打ち際に一列に並んでいるのは,このためであろう.
- 和名は,岩場に生育する大戟(たいげき)の意味.ただし,自然海岸では岩場以外の場所でも見られる.
- タイゲキとは大戟(たいげき)のことで,漢方に用いられる生薬のひとつ.
- 同属のシナタカトウダイEuphorbia pekinensisやアカネ科の多年草の一種の根や根皮のこと.
花期
- 花期は5月上旬.
分布・産地・天然記念物・RDB
分布
- 関東地方南部以西の本州,四国,九州と南西諸島.(中西 2018)
- 広島県では砂浜に生育し,岩場には生えない.宮島では個体数も多いが,他の島では少ない.
産地
- 広島県廿日市市宮島町 宮島
- 広島県広島県江田島市沖美町美能 大奈佐美島
天然記念物・RDB
- 広島県RDBカテゴリ(2003):準絶滅危惧(NT)
- 広島県RDBカテゴリ(2011):準絶滅危惧(NT)
- 広島県RDBカテゴリ(2021):準絶滅危惧(NT)
標本
- 宮島(都立大牧野標本館-33206,1928年,牧野富太郎 採集,古沢潔夫 同定),福山市,仙酔島(sf-5427),倉橋島(ts-970225)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 31060
- 県RDB
文献(出典)
- 関ほか(1975),土井(1983),井波(1985),広島県(1995),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
参考文献
- 中西弘樹. 2018. 日本の海岸植物図鑑. 271 pp. トンボ出版, 大阪.
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