イヌガシ
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イヌガシ Neolitsea aciculata (Blume) Koidz.
シノニム
その他
分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > クスノキ科 Lauraceae > シロダモ属 Neolitsea
解説
宮島は太田川の川口にまともに一面しているので冬はかなり冷え込む.「弥山おろし」と呼ばれるのも,太田川から中国山地の冷気が下ったものといわれている.北に面した谷はとりわけしんしんと冷え込む.そんな林の中にも,よく見るとすでに春の動きが感ぜられる.それがイヌガシの花である.あずぎ色で常緑の葉の下に短い柄で群がって咲いている.雄株と雌株が別で,雄花はにぎやかな感じであるが,雌花はつつましい.果実は晩秋に黒く熟する.カシという名がついているが,イヌガシはクスノキの仲間で,シロダモによく似ている.琉球列島から太平洋岸にそって千葉県まで,日本海側では隠岐まで分布し,瀬戸内一海沿岸では少ない.宮島のようにイヌガシの多い島は瀬戸内海ではめずらしい.
開花時期: 3月上旬から4月中旬
雄花 | 雄花 |
雌花 | 果実 |
花期
分布・産地・天然記念物
分布
産地
天然記念物
標本
- 倉橋島(yy-10431),広島市岩ノ上(yy-7068),野呂山(mt-8297),竹原市賀茂神社(mt-10123),極楽寺山(yw-8236),宮島(yy-1087)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
- マツラニッケイ
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 16730
文献(出典)
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