アオダイショウ
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アオダイショウ Elaphe climacophora
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 爬虫綱 Reptilia > 有鱗目 Squamata > ヘビ亜目 Serpentes > ナミヘビ科 Colubridae > ナミヘビ亜科 Colubrinae > ナメラ属 Elaphe > アオダイショウ Elaphe climacophora
解説
- 北海道・本州・四国・九州・薩南群島などに分布する日本固有種.
- 広島県では,市街地を除く全域に分布.
- 南西諸島を除く日本では最大のヘビで,大きいものは2.5 m に達する.
- アオダイショウの和名「青大将」は,身体がやや緑がかっていることによるが,茶褐色の個体もいる.
- 頭部は,シマヘビと比べると鼻先がやや角張っている.
- 幼蛇と成蛇では模様が異なり,成長につれて不明瞭な4本の縦縞をもつようになる.
- 本種やシマヘビ,ジムグリはいずれも悪臭を放つが,中でも本種が最も臭いと言われる.
- カエルやネズミなどを餌とし,大きな獲物を捕食する際は巻き付いて締め殺す.
- 山口県岩国市のシロヘビは,本種の白化型(アルビノ)集団で,まれにしか現れない白化型が野外で集団として推定100年以上維持されている点で貴重であり,1924年(大正13年)に国の天然記念物に指定されている.
- かつては古い家や蔵に住み着き,家の「主」として大切にされていたが,現代の建物には進入できず住み着かなくなった.
- 田畑の減少や石垣のコンクリート化などで住みかが狭まっていると思われる.
- 一般的な成蛇と幼蛇の比較はこちら.
天然記念物・RDB
- 広島県内では該当なし
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
- Japanese ratsnake
広島県方言
- やみしろ
- ねずみとり
- くちなわ(朽ち縄)
- くちなお
- ぬし(主)
- やぬし
- やむし
- なむさ
- なみさ
- なみっさあ
ギャラリー
アオダイショウの成蛇の頭部背面.シマヘビと比べると鼻先がやや角張っている.(広島県三原市大和町; 撮影: 池田誠慈, May 8, 2016)
備考
参考文献
- 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.
更新履歴
- 2015.11.26 ページ作成.
- 2016.01.27 解説追加.
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