アオギリ
提供: 広島大学デジタル博物館
(アオギリ 植物園・生態実験園から転送)
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アオギリ Firmiana simplex (L.) W.F.Wight
シノニム
- Firmiana platanifolia (L.f.) Marsili
- Firmiana platanifolia (L.f.) Marsili f. tomentosa (Thunb.) H.Hara
- Firmiana simplex (L.) W.F.Wight var. glabra Hatus.
その他
- Firmiana simplex (Linn.) W.F.Wight[広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)で採用.]
分類
維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱(双子葉植物綱) Magnoliopsida > バラ上目 Rosanae > アオイ目 Malvales > アオイ科 Malvaceae > アオギリ属 Firmiana
旧分類
種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > アオギリ科 Sterculiaceae > アオギリ属 Firmiana
解説
- 広島市平和記念公園に被爆アオギリがある.これは,もと東白島町の中国逓信局にあったもので,庁舎新築工事のため1973年5月に平和記念公園に移植された.
- このアオギリは,1933年,逓信局落成時に植えられたもので,1945年8月6日に爆心地から1500 mの地点で被爆した.現在も幹には焼け焦げが残っているが,元気で開花,結実している(大川 1995の資料による).
- アオギリには葉裏に毛がある型[狭義のアオギリ var. tomentosa (Thunb.) Kurata]とない型[ケナシアオギリ var. simplex]があり,日本南部に自生しているのはケナシアオギリである.
- 毛のあるアオギリは中国原産で,日本に広く植栽されている(緒方・新田 1989).
- 被爆アオギリも,葉裏に毛があることを確認した.
- 宮島で逸出していたものも毛のある型である.
- 広島県広島市南区霞の広島大学霞キャンパス内に被爆アオギリ二世が植栽されている.原爆放射線医科学研究所の木.
- APG分類体系ではアオイ科Malvaceaeに置かれている.
- 漢方ではアオギリの種子を梧桐子と呼び,丸薬の大きさの基準にされる.
花期
分布・産地・天然記念物
分布
産地
天然記念物
標本
- 宮島(ts-1565,逸出)
慣用名・英名・広島県方言
慣用名
英名
広島県方言
備考
- 環境庁コード: 35500
- 植栽及び逸出
文献(出典)
- 関ほか(1975),橋本ほか(1980),府中町生物実態調査団(1988),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)
引用文献
- 緒方 健・新田あや.1989. アオギリ.堀田 満・新田 あや・柳 宗民・緒方 健・星川 清親・山崎 耕宇編,世界有用植物辞典.p. 461. 平凡社,東京.
- 大川悦生.1995. 歩いて見てほしいひろしまの原爆の木たち.109 pp. たかの書房,東京.
インターネットリソース
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