大気汚染指標生物としての地衣
地衣類は生育環境の変化に対する抵抗力が弱い生物です.大気汚染や都市化などによって生育場所が汚染されると,そこに成育していた地衣類が死滅してしまうこともあります.このように環境の変化に敏感な性質をもつことから,地衣類は大気汚染の指標生物として利用されています.各国でさまざまな研究がおこなわれていますが,日本ではウメノキゴケを指標生物として利用した研究例があります.