変わったコケ

原始的なコケ - ナンジャモンジャゴケ -

1952年に発見された当時は,これがコケなのか,シダなのか,それとも藻類なのか「なんじゃもんじゃ」と議論になったそうです.新種として記載されたとき,き,和名はナンジャモンジャゴケとなりました.葉が糸状で仮根がなく原始的な形をしています.日本の北アルプスと北海道,アラスカ,ヒマラヤ,ボルネオの高山に隔離分布する変わったコケです.

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世界一背の高いコケ - ネジクチスギゴケの仲間 -
茎は枝分かれせず,地面から垂直に立って50cmにも達します.葉は長さが3cmあり,それらが茎から横に広がりますから,葉を含めた植物体の太さは5cmくらいになります.体に似合わず胞子体の柄は短くて,その先に米粒形の扁平な凾つけます.熱帯アジアからニュージーランドの山岳地帯に分布します.

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正体不明のコケ - ヌエゴケ -
ヌエゴケはマレー半島やボルネオ島の山中で,土上や十分に朽ちた腐木上に生育しています.1989年に新科・新属・新種として記載されたばかりの新しい種です.葉状体は小さいリボン状で,1細胞層の厚さしかありません.また細胞の表面は,微小な突起でおおわれザラザラしています.これまでに知られていたコケ類とは,かなり違った形をしています.ヌエゴケがどのグループのコケに入るのか,今でもよく分かっていません.

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