2.コケ植物の形と生活

コケ植物の体
左上) 茎の断面.左下) 仮根.中左) 植物体(配偶体).中右) 葉.右上) 葉縁の拡大.右下) 中肋の断面.
コケ植物の形態 (2)

茎の先端にある1つの頂端細胞から切り出された細胞から葉や茎といった全ての組織が作られます.多くのコケ植物では四面体型の頂端細胞をもち,側面にある3つの面から切り出された細胞は分化して葉や茎になります.

葉はほとんどの種で一層の細胞層より成っています.蘚類の場合,葉の中央に中肋と呼ばれる脈状の構造を作るものもあります.葉の形や大きさ,葉のつき方など分類を行う上で重要です.

コケ植物は根を持っておらず,体の表面全体で水分を吸収します.茎の表皮細胞が伸張してできた仮根があり,体を支えたり表面積を大きくする役割を持っています.蘚類の仮根は多細胞からなっていますが苔類の仮根は単細胞です.

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