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開花時期 | 早いものは12月から翌年の5月上旬 |
ヤブツバキ 宮島の植物相を本土側と比べると、常緑樹の種類も量も多いことが宮島の大きな特色である。その常緑樹の代表を挙げれば、ヤブツバキであろう。花が美しいことはいうまでもないが、葉も見応えがある。そもそもツバキという名は、厚葉木か津葉木(光沢のある葉の木)から名付けられた。 ヤブツバキという名は、野生種に対する呼び方で、単にツバキという園芸種も含めた広い名になる。ヤブツバキは台湾、琉球列島から太平洋側と日本旗側に沿って北上青森県が北限である。ニホンザルの北限と一致しているのは偶然ではなく、常緑広葉樹林(ヤブツバキクラスという)で生活を共にしている仲間なのである。ヤブツバキは宮島でも変化に富んでいて、枝ぶり、花びらの数、花の開きかげん、果実の形、花期などさまざまである。この自然の性質から、多くの園芸品種がつくられた。 宮島では、全島に自生し花の開花時期も個体によって様々である。開花時期も早いのは12月から遅いものは、翌年の5月中旬頃まで咲いている。 |