前ページへ

ヒコビアミニレターNo. 340(2008年3月30日)
2008年3月30日の第465回植物観察会は安芸郡海田町日浦山(346m)で行われた。JR海田駅北口に10:00集合、参加者23名。雨の中を、まず熊野神社で観察を行った。境内には胸高幹囲289cmのムクノキが生育していた。登山口のある薬師寺裏の墓地にもエノキやムクロジの大木が見られた。ノゲシ、オドリコソウ、ハナニラなどの花が見られた。薬師寺からの登りは、始めは松枯れ後のコナラやアベマキの林で、常緑樹のアラカシ、ナナミノキなどが成長しつつある。コバノミツバツツジやヒサカキも花をつけていた。海抜150m位から上は土壌が貧弱で樹齢15年前後のアカマツが密生した若い林となっており、山火事跡の植生と思われる。地獄岩を過ぎ、300m位の尾根筋は再びコナラなどの林でツガの若木が1本見られたが、山頂のすぐ南側はまだ植生の回復がほとんど見られない。山頂尾根の北側にはゲンカイツツジが生えているが、まだ咲き始めの状態であった。海抜230m位の所に生えていた1本が、濃い赤紫色の美花をつけていた。登山道沿いに見られるヤマモモやイロハモミジは植栽であろうか。山頂で昼食をとり、毘沙門堂の側へ下りた。シュンランの花が多く見られた。(K. Matsui記)