前ページへ

ヒコビアミニレター No. 349(2009年1月7日)
 2008年12月14日の第474回植物観察会は呉市倉橋町大迫亀が首で行われた.大迫港東側駐車場に10時集合。参加者43名。山越えして東側海岸に至る途中の尾根筋で植生調査を行った。アカマツ、コナラ、ネズ、コバノミツバツツジ、ネジキ、シャシャンボ、ヒサカキ、ザイフリボク、カンコノキ、サルトリイバラ、ススキ、ワラビがあり、林床にコシダが密生していて、貧弱な種組成である。アセビ、ソヨゴ、イヌツゲ、リョウブなどを欠くので、アカマツ-アラカシ群集のネズ亜群集に属し、島嶼における二次林の典型的な組成を示していた。ウバメガシを探したが、植栽と思われるものが僅かに存在した。亀が首の山頂(58m)では、コナラ、ナナメノキ、アカマツ、オオバヤシャブシ、ネジキ、ヒサカキ、カクレミノ、ザイフリボク、ヤブツバキ、コバノミツバツツジ、トベラ、サルトリイバラ、イヌマキ、ムベ、シロダモ、ベニシダ、コシダ、ヤマウルシ、ススキ、コヤブランがあり、近くコジイが見られ、遷移段階の高い二次林が存在するが、群落型としては前述のネズ亜群集と同じ型に属する。海浜にはハマエンドウ、ハマヒルガオ、ハマナデシコ、ハマゼリ、ハマボッス、ハマウド、ボタンボウフウ、ハマボウフウ、コウボウシバ、ツルナ、ハマゴウなどがあった。(Toyohara 記)