ヒコビアミニレター No. 334 (2007年9月29日) |
2007年9月16日の第459回植物観察会は東広島市西条の鏡山(335 m)で行なわれた.公園駐車場に10時集合.参加者38名.小雨が降ったりやんだりのあいにくの空模様.井長氏から国指定の史跡である鏡山城跡について解説の後,観察開始.植栽されたマテバシイやユズリハの果実がちょうど観察できた.ルーペを使ってコニシキソウを例にトウダイグサ科の花構造を観察の後,鏡山北側から登山コースを外れた所からアカマツ林内を通って山頂を目指す.林内では遷移の指標となるマンリョウやヤブコウジなどを探しながら先に進んだ.途中,コシアブラなどが多く見られた.尾根筋の旧道にぶつかり,さらに山頂を目指す.タカノツメやササクサなどが多い.昼頃鏡山頂上に到着し,アベマキの葉の形態や樹皮の違いを観察.昼食の後,豊原先生による鏡山周辺の森林植生とその遷移の解説の後,下山.途中,ウチワゴケを確認.公園内の池の周辺の湿地を観察.サクラバハンノキ,ヒメガマ,イトイヌノヒゲ,カモノハシ,アゼガヤツリなどを確認.オオミズゴケなどを観察しながら,山中池に通じる山道を通って学生寮から山中池へ.オミナエシなどを観察の後,里山的な管理を行なっている広島大学の生態実験園内を観察.予定にあったぶどう池は時間切れで次回となった.(H. Tsubota 記) |