ヒコビアミニレター No. 335 (2007年10月26日) |
2007年10月21日の第460回植物観察会は広島市安佐北区の白木山(889m)で行なわれた.大林公民館前に9:00集合、参加者46名。市川桧山を経て登山口まで先導車に従い約30分、北東から山頂に向かう林道の中ほどに設けられた駐車場から歩道に入る。入り口付近は海抜600m、シロダモの花と赤い果実、イヌザンショウの果実に迎えられる。壮齢のヒノキ人工林には、コアジサイ、シキミ、サカキ、ヤブツバキが多い。650mあたりからアカマツの下にウラジロガシ、アカガシ、コナラ、クリ、リョウブなどが混ざった二次林となる。炭焼き窯の跡もあり、山頂までこの林相が続く。やや湿った場所にリュウキュウマメガキがあり、果実も拾えた。ハイノキが多く、黒い果実を着けている。落葉樹はアブラチャン、ヤブムラサキ、コシアブラ、ウリハダカエデ、ウラジロノキ、コガクウツギなど、草本層は極めて少なく、シカの歩いた跡や幹を齧った跡が目立つ。790mから尾根道にな り、アセビ、イヌツゲが多い。山頂には昼前に到着、気持ちの良い芝生であるが、草原性の植物は見られない。午後は往路を引き返し、林道周辺を観察、アケボノソウ、センブリ、マツカゼソウなどの花、カラスザンショウ、ウツギ、カエデドコロの果実が見られた。 (H. Taoda 記) |