ヒコビアミニレターNo.326 2007年1月26日 |
2007年1月21日の第451回植物観察会は山口県岩国市城山(海抜200m)で行われた。錦帯橋下の駐車場に10時集合。参加者は55名。この山の南東側斜面はほとんどがアラカシやコジイ、タブノキ、シリブカガシなどからなる常緑樹林となっている。ロープウェイ付近からの登山道沿いにはマツザカシダ、イズセンリョウ、シイモチ、カンザブロウノキ、ヤマモガシ、コバンモチ、ミミズバイなど広島県ではあまり見られない暖地性の種を多く見る。カゴノキが多い二の丸跡の公園で昼食を取る。午後、城の南側石垣下でフシノハアワブキの案内板を見た。南方性の種で本州ではここだけとのこと。落葉しており幹のみを見る。山口県のレッドデータブックでは絶滅危惧TA類に指定されている。 帰路は車道を降りる。谷頭にはカギカズラが多数生育していた。また、花崗岩と古生層が相互に現れ、古生層地帯ではキチジョウソウ、サツマイナモリ、オオサンショウソウやオオバノハチジョウシダ、ヌリトラノオ、オオバノイノモトソウ、クリハラン、ナガサキシダなど多くのシダ植物も観察することができた。(Y. Yoshino記) |