ヒコビアミニレタ− No. 325 2007年1月8日 |
2006年12月4日の第450回植物観察会は倉橋島鹿老渡遠見山(102 m)において行われた。旧鹿老渡小学校校庭に10時30分集合。参加者は55名。久籐先生から観察コースの説明を受けた後,近くの海辺にある神社に行き,タイミンタチバナ,アラカシ,ネズミモチ,ヤマモモ,マサキ,トベラ,ツルナなどを見る。今回の目的の一つは,海崖にウバメガシの自生があるかどうかであり,この神社に直径約25 cmのウバメガシが1本あったが,植栽されたものかもしれない。さらに近くの砲台跡にも幼木を見ることが出来たが,以後ウバメガシを見ることはなかった。砲台跡にギンヨウアカシアが1本植えられていた。遠見山に向かう途中の海岸にハマゴウ低木林があり,海崖にシャリンバイが黒い果実をつけていた。アセビ,ソヨゴ,イヌツゲ,リョウブを探しながら遠見山に登ると,リョウブが北斜面と山頂に僅かであるが見られた。道端にはフサアカシアが植栽されていた。また,山麓にフィリピン原産のソウシジュ(黄花)の植栽が見られたが,広島県に植えられているのはオーストラリア東部原産のヤナギバアカシア(別名,メラノキシロンアカシア,メラノクシロン)(薄黄−白花)かもしれないので花期に確かめてみたい。また葉色も多少違い,ソウシジュの仮葉は濃緑色であり,ヤナギバアカシアは黒緑色の仮葉である。 (G. Toyohara記) |