アオサギ 宮島
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アオサギ Ardea cinerea jouyi
分類
動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 鳥綱 Aves > コウノトリ目 Ciconiiformes > サギ科 Ardeidae > アオサギ属 Ardea > アオサギ Ardea cinerea > アオサギ Ardea cinerea jouyi
解説
- アオサギは日本で一年を通して生育している留鳥で,サギの仲間では最も大きく,翼開長は160センチメートルもある.
- 宮島では比較的多く見られ,繁殖もしている.繁殖地は野七ヶ谷の海側の松原にあり,毎年20数個もの営巣が見られ,一巣で2~4個の卵を4月頃に生み,約1ヶ月抱卵する.ヒナは5月頃にふ化し,7月に入る頃には親鳥と変わらないくらい大きく育ち巣立っていく.
- このように,集団で営巣する場所はコロニーと呼ばれる.巣は,松の枝上に枯れ木を使って大きな皿形のものを造り,一本の松に3個も造っているのも見られる.
- 宮島のアオサギのコロニーは,日本ではもっとも西方に位置し,生態的にも貴重な繁殖地となっている.
- 1881.3.17弥七でコロニー(30~50巣)を確認してから,2002年現在まで同所で繁殖が続いている.
- 1999年室浜において営巣が始まる.3~6巣とまだ少ない.2002年現在も営巣したが,営巣場所の林が若いので,まだ大きな営巣地にはなりにくそうである.
(資料提供: 熊谷美登(厳島の鳥を知る会)/写真撮影: 熊谷美登)
備考
文献(引用)
- 日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田.