水晶
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水晶(すいしょう)
- 水晶は鉱物であり、石英が結晶したものである。瑪瑙(めのう)や玉髄(ぎょくず)も水晶の仲間である。
- 花崗岩地帯である中国地方ではポピュラーな石器石材であるが、一つの原産地で恒常的に石材をまかなうことはできず、石材の大きさも小型が主体であることから大型の石器石材原産地としては通常適さない場合が多い。
- 水晶は旧石器時代を中心に縄文時代以降も利用されているが、弥生時代以降は玉類に利用されることが多い。
- 西条盆地では後期旧石器時代の初め頃から利用されているが、後期旧石器時代後半期以降は主要な石材となることはないようである。とくに縄文時代以降は石器石となることは少なく、縄文時代早期の石鏃(せきぞく)や石錐(いしきり)などにわずかに利用されている。