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植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter501
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2019年11月12日 (火) 20:17
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= ヒコビアミニレターNo. 501(2019年10月28日)=
= ヒコビアミニレターNo. 501(2019年10月28日)=
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第625回ヒコビア植物観察会は,2019年9月26日に広島県安芸高田市香六ダムで行われ,42名の参加者があった.1996年10月20日に,この香六ダムでヒコビア観察会が行われ,その時に,湖水の減水した泥地に興味深い植物が多く見つかったので,それを期待して行ったが,水位が高く湖岸の大部分は水没していて残念であった.それでも,みんなで手分けして,水中に沈んでいる植物を採集して,湖岸に並べた.[[サワトウガラシ]](かろうじて花が残っていた)・[[ミズユキノシタ]]・[[アゼムシロ]]・[[アオガヤツリ]]・[[トキンソウ]]・[[オオイヌタデ]]・[[オオクサキビ]]・[[ミズビエ]]・[[キカシグサ]]などが見つかった.関が,昨年,見つけた[[クロタマガヤツリ]][広島県の絶滅のおそれのある野生生物(第3版)2011では絶滅になっている]は確認できなかった.湖の周辺は内陸型のアカマツ林で,沿岸部にある[[アラカシ]]・[[クロキ]]・[[シャシャンボ]]・[[マンリョウ]]などは見られず,[[コシアブラ]]・[[タカノツメ]]・[[オオウラジロノキ]]・[[ナツツバキ]]・[[リョウブ]]などがある.豊原先生が注目していた[[アラゲナツハゼ]]は見つからなかった.道路沿いの高田流紋岩の岩壁に[[ショウジョウスゲ]]が群生している.湖に流入する河川を上流に進む.[[ヌルデ]]に五倍子(ヌルデノミミフシ,アリマキによる虫こぶ)があった.渓流中の岩上で[[クマノゴケ]](環境省準絶滅危惧,広島県絶滅危惧II類)を坪田先生が見つけた.1996年にあった[[イヌブナ]]は見つからなかった.[[ナメラダイモンジソウ]]がつぼみをつけていた.渓流の湿った岩上に[[オオミズゴケ]](環境省・広島県準絶滅危惧)が群生している.草原で昼食をとる.ここに大きな[[クロマツ]][多分,植栽]があり,天狗巣がついている.ベトナムからの留学生ファン・クイン・チさんが器用に[[クロマツ]]
に登り,天狗巣の写真を撮影した.天狗巣とは,樹木の枝が異常に密生したものの総称で,その原因は子嚢菌類・担子菌類・昆虫・線虫・ウイルスなどがある.”マツの天狗巣病“というのは,調べたが見当たらない.「サクラの天狗巣病」は子嚢菌類外生子嚢菌科のTaphrina wiesneri,「タケの天狗巣病」は子嚢菌類麦角菌科のAciculosporium take,「モミの天狗巣病」は担子菌類層生銹菌科のMelampsporella caryophyllacearumで,ナデシコ科植物との間を移動する.湖を一周してダムの堤防に帰った.堤防には
[[オガルカヤ]]が点在し,レモングラスと同属なので,葉をもむとレモンの香りがかすかにする.みんなで葉をもんで香りを楽しんだ.
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第625回ヒコビア植物観察会は,2019年9月26日に広島県安芸高田市香六ダムで行われ,42名の参加者があった.1996年10月20日に,この香六ダムでヒコビア観察会が行われ,その時に,湖水の減水した泥地に興味深い植物が多く見つかったので,それを期待して行ったが,水位が高く湖岸の大部分は水没していて残念であった.それでも,みんなで手分けして,水中に沈んでいる植物を採集して,湖岸に並べた.[[サワトウガラシ]](かろうじて花が残っていた)・[[ミズユキノシタ]]・[[アゼムシロ]]・[[アオガヤツリ]]・[[トキンソウ]]・[[オオイヌタデ]]・[[オオクサキビ]]・[[ミズビエ]]・[[キカシグサ]]などが見つかった.関が,昨年,見つけた[[クロタマガヤツリ]][広島県の絶滅のおそれのある野生生物(第3版)2011では絶滅になっている]は確認できなかった.湖の周辺は内陸型のアカマツ林で,沿岸部にある[[アラカシ]]・[[クロキ]]・[[シャシャンボ]]・[[マンリョウ]]などは見られず,[[コシアブラ]]・[[タカノツメ]]・[[オオウラジロノキ]]・[[ナツツバキ]]・[[リョウブ]]などがある.豊原先生が注目していた[[アラゲナツハゼ]]は見つからなかった.道路沿いの高田流紋岩の岩壁に[[ショウジョウスゲ]]が群生している.湖に流入する河川を上流に進む.[[ヌルデ]]に五倍子(ヌルデノミミフシ,アリマキによる虫こぶ)があった.渓流中の岩上で[[クマノゴケ]](環境省準絶滅危惧,広島県絶滅危惧II類)を坪田先生が見つけた.1996年にあった[[イヌブナ]]は見つからなかった.[[ナメラダイモンジソウ]]がつぼみをつけていた.渓流の湿った岩上に[[オオミズゴケ]](環境省・広島県準絶滅危惧)が群生している.草原で昼食をとる.ここに大きな[[クロマツ]][多分,植栽]があり,天狗巣がついている.ベトナムからの留学生ファン・クイン・チさんが器用に[[クロマツ]]
に登り,天狗巣の写真を撮影した.天狗巣とは,樹木の枝が異常に密生したものの総称で,その原因は子嚢菌類・担子菌類・昆虫・線虫・ウイルスなどがある.”マツの天狗巣病“というのは,調べたが見当たらない.「サクラの天狗巣病」は子嚢菌類外生子嚢菌科の''Taphrina wiesneri'',「タケの天狗巣病」は子嚢菌類麦角菌科の''Aciculosporium take'',「モミの天狗巣病」は担子菌類層生銹菌科の''Melampsporella caryophyllacearum''で,ナデシコ科植物との間を移動する.湖を一周してダムの堤防に帰った.堤防には
[[オガルカヤ]]が点在し,レモングラスと同属なので,葉をもむとレモンの香りがかすかにする.みんなで葉をもんで香りを楽しんだ.
<div style="text-align:right">(T. Seki 記)</div>
<div style="text-align:right">(T. Seki 記)</div>
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