植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter500

2019年9月30日 (月) 05:38時点におけるChubo (トーク | 投稿記録)による版

ヒコビアミニレターNo. 500(2019年9月3日)

 2019年8月25日の第624回植物観察会は,江田島市大柿町深江の茶臼山から沖野島橋(おきのしまばし)のコースで行われた.新開老人集会所のそばの薮下組資材置場に10時集合.参加者xx名.久藤先生のコース説明の後,10時10分頃出発.集合場所から南東方向の茶臼山へ向かう.海岸の道沿いでウツギやヘクソカズラ(開花),アカメガシワ,ハゼノキ,カニクサ,オヒシバ,クズ,ヨモギ,ツユクサ(開花),クルマバザクロソウ(開花),スベリヒユ,コニシキソウ(開花),エノキ,タカサゴユリ,ハマナデシコ(開花),キキョウ(開花),イヌカタヒバ,ツワブキ,ススキ(開花),アレチノギク,ヌルデ,コシダ,タラノキ,イヌビワ,ナツフジ,カクレミノ,コバノミツバツツジ,トベラ,ヒサカキ,ネズミモチ,コナラ,ホラシノブ,クロマツ,ヤブコウジ,ムベ,ミズスギ,サルトリイバラ,クマヤナギ,イタドリ,アリノトウグサ,ケカモノハシ,シャシャンボ,ヤマザクラ,ダンチク,シャリンバイ,ナワシログミ,クロキ,アキグミ,キヅタ,ノキシノブ,ウラジロ,ムクノキ,ミツバアケビ,ザイフリボク,モッコク,アオツヅラフジ,タイミンタチバナ,ノガリヤス,セイタカアワダチソウ,ヒトツバ,アカマツ,フシグロなどをみる.途中の旧干潟の周辺でカワラヨモギやアンペライ,ハマサジ,シオクグ,オカサンゴ,

オカサンゴ Polypremum procumbens L.

https://9028.teacup.com/kinshoku/bbs/228


旧野路(のろ)東小学校[1]跡地に10時集合,参加者47名.体育館裏にトチュウ(中国原産)が植栽されており,開始前に関先生と吉本さんが説明.10時10分頃から久藤先生からコースの説明の後,20分頃出発.登山道入口まで田畑の間を歩く.途中,エノキやヤブツバキ,アラカシ,ナワシログミ,ハチク,キヅタ,ネズミモチ,カクレミノ,ビワ(植栽,開花),ヒサカキ,シリブカガシ,コジイ,エゾスナゴケ,クズ,ヨモギ,シロバナタンポポ(開花),ナズナ(開花),ホトケノザ(開花),ヒガンバナ,オオイヌノフグリ,チャノキ,コシダ,アカマツ,ネズ,アセビ,シャシャンボ,サルトリイバラ,ヤブコウジ(結実),コバノミツバツツジ,ソヨゴ,イヌツゲ,ウラジロ,モッコク,ヒイラギ,サンヨウアオイ,カンサイスノキ,ツルアリドウシ,コナラなどをみる.スギの植林に入り,スギやヤマモモ,マンリョウ,ミツバアケビをみる.イノシシ避けの柵を抜けると旧耕作地跡が湿地になっており,イノシシやシカの痕跡があった.湿地にはヨシやカモノハシ,ツルヨシ,カサスゲ,ミズハコベ,ノイバラ,チゴザサ,ヤチカワズスゲ,サワオグルマ,ホシダなどが生育.奥のため池周辺にヒトモトススキも生育していた.道沿いにネズやクリ,カゴノキ,ヤブニッケイ,ハリガネワラビ,ミヤコイバラ,ミズスギ,アキノキリンソウが生育.ネズにちなんで蒸留酒のジンと香り付けのセイヨウネズの話があった.谷筋の道を詰めて行き,一度の峠(標高150 m程度)を越えて,また谷筋の道を詰める.道中,アカマツやカマツカ,カナメモチ,リョウブ,サカキ,ショウジョウバカマ,ツルリンドウ,オオバヤシャブシ,ウラジロノキ,モチノキなどがみられた.190 m程度より高い場所にクロバイがあった.途中,平成30年7月豪雨による土砂災害の跡があった.その後,ウラジロガシやアオハダ,カゴノキ,ヤブムラサキ,オオベニシダ,クリ,ミヤマガマズミ,ミツバアケビ,コウヤボウキ,ホオノキ,テイカカズラ,タマミズキ,ヤマザクラ,ネズミモチ,ニガイチゴなどをみる.12時30分頃頂上に到着.昼食後,豊原先生から植生とクロバイの分布の話.ヤマモモやオオバヤシャブシは禿赭地の砂防造林由来ではないかとのこと.その後,広島大学総合科学研究科で龍目山周辺をフィールドにササラダニ類の研究をされていた山口恵子さんのお話で,1990年代は山火事跡地で萌芽再生した樹木が多かった旨説明があった[2].その後,来た道を引き返した.クロガネモチやクロモジ,クマノミズキ,エゴノキ,カキノキなど登りで気がつかなかった植物をみる.皮目の目立つ灰白色の樹皮の落葉樹がサクラ属ではないかとのことだったが,結局名前が分からなかった.中国自然歩道のルートの一部であるが,山道が荒れていたため,久藤先生が下見も兼ねて2回ほど通って道を整備されたおかげで観察会を行うことができた.14時40分頃解散した.  



(H. Tsubota & M. Nakahara-Tsubota 記)

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