「植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter477」の版間の差分

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動
1行目: 1行目:
 
=ヒコビアミニレターNo.477(2017年12月28日)=
 
=ヒコビアミニレターNo.477(2017年12月28日)=
 2017年12月17日の観察会は,広島県大竹市阿多田島で行われた.天気は晴れ.参加者は35名.今回の世話役は関先生の予定であったが,事情により吉野に交代した.小方港9:30発のフェリーで阿多田島に向かう.船上から普段見る機会がない宮島の南東部を遠望する.岩船岳の山頂付近には[[コウヤマキ]]が生育するが,松井先生によると1991年の19号台風で南側斜面の個体群は全て枯れたとのことである.港近くの阿多田神社には[[スダジイ]]が見られた.垰田先生に[[スダジイ]],[[ツブラジイ]],その雑種の[[ニタリジイ]]について説明を受ける.[[タイミンタチバナ]],[[ヒトツバ]],[[ツワブキ]](花)などを見る.島の中腹部の道路を一周しながら観察した.[[トキワススキ]]と[[ススキ]]の両方を見比べることができた.島の南側では[[イソノキ]],[[ノガリヤス]],[[アカメガシワ]],[[コバノミツバツツジ]],[[ヒメアブラススキ]],[[カンコノキ]]などがあり,植栽された[[ビワ]]や[[モウソウチク]]が多い.また,[[モウソウチク]]は花の跡が見られ,一部で枯死していた.[[ヒトモトススキ]],[[トラノハナヒゲ]],[[イグサ]]など湿地性の種もわずかに見られた.植栽された[[ヒマラヤザクラ]]の花が見られ,[[ミヤコザサ]]らしいものも確認された.南西部の海岸付近で昼食後,付近を観察する.[[ノジギク(花),[[ダンチク,[[ハマヒルガオ,[[ツルナ,[[ハマエンドウ,[[ハマナデシコ,[[ハマダイコン,[[ハマゴウ,[[コマツヨイ,[[ミチヤナギなどを確認した.帰路,[[ヤクシソウ]](花),[[スズメウリ]],[[トキワガキ]],[[ジュズネノキ]],[[アセビ]],[[アケボノソウ]](花),[[センリョウ]],[[タラヨウ]],[[タマミズキ]],[[クロキ]],[[クチナシ]](果実),[[モッコク]]などを見る.北西部の谷筋にはよく発達した[[ツブラジイ]]の二次林があり,[[ナナメノキ]],[[モチノキ]],[[クスノキ]]などが見られた.また,港近くの石垣で松村さんが[[イタチガヤ]]を確認された.
+
 2017年12月17日の観察会は,広島県大竹市阿多田島で行われた.天気は晴れ.参加者は35名.今回の世話役は関先生の予定であったが,事情により吉野に交代した.小方港9:30発のフェリーで阿多田島に向かう.船上から普段見る機会がない宮島の南東部を遠望する.岩船岳の山頂付近には[[コウヤマキ]]が生育するが,松井先生によると1991年の19号台風で南側斜面の個体群は全て枯れたとのことである.港近くの阿多田神社には[[スダジイ]]が見られた.垰田先生に[[スダジイ]],[[ツブラジイ]],その雑種の[[ニタリジイ]]について説明を受ける.[[タイミンタチバナ]],[[ヒトツバ]],[[ツワブキ]](花)などを見る.島の中腹部の道路を一周しながら観察した.[[トキワススキ]]と[[ススキ]]の両方を見比べることができた.島の南側では[[イソノキ]],[[ノガリヤス]],[[アカメガシワ]],[[コバノミツバツツジ]],[[ヒメアブラススキ]],[[カンコノキ]]などがあり,植栽された[[ビワ]]や[[モウソウチク]]が多い.また,[[モウソウチク]]は花の跡が見られ,一部で枯死していた.[[ヒトモトススキ]],[[トラノハナヒゲ]],[[イグサ]]など湿地性の種もわずかに見られた.植栽された[[ヒマラヤザクラ]]の花が見られ,[[ミヤコザサ]]らしいものも確認された.南西部の海岸付近で昼食後,付近を観察する.[[ノジギク]](花),[[ダンチク]],[[ハマヒルガオ]],[[ツルナ]],[[ハマエンドウ]],[[ハマナデシコ]],[[ハマダイコン]],[[ハマゴウ]],[[コマツヨイ]],[[ミチヤナギ]]などを確認した.帰路,[[ヤクシソウ]](花),[[スズメウリ]],[[トキワガキ]],[[ジュズネノキ]],[[アセビ]],[[アケボノソウ]](花),[[センリョウ]],[[タラヨウ]],[[タマミズキ]],[[クロキ]],[[クチナシ]](果実),[[モッコク]]などを見る.北西部の谷筋にはよく発達した[[ツブラジイ]]の二次林があり,[[ナナメノキ]],[[モチノキ]],[[クスノキ]]などが見られた.また,港近くの石垣で松村さんが[[イタチガヤ]]を確認された.
 
<div style="text-align:right">(Y. Yoshino 記)</div>
 
<div style="text-align:right">(Y. Yoshino 記)</div>
  

2018年1月9日 (火) 15:32時点における版

ヒコビアミニレターNo.477(2017年12月28日)

 2017年12月17日の観察会は,広島県大竹市阿多田島で行われた.天気は晴れ.参加者は35名.今回の世話役は関先生の予定であったが,事情により吉野に交代した.小方港9:30発のフェリーで阿多田島に向かう.船上から普段見る機会がない宮島の南東部を遠望する.岩船岳の山頂付近にはコウヤマキが生育するが,松井先生によると1991年の19号台風で南側斜面の個体群は全て枯れたとのことである.港近くの阿多田神社にはスダジイが見られた.垰田先生にスダジイツブラジイ,その雑種のニタリジイについて説明を受ける.タイミンタチバナヒトツバツワブキ(花)などを見る.島の中腹部の道路を一周しながら観察した.トキワススキススキの両方を見比べることができた.島の南側ではイソノキノガリヤスアカメガシワコバノミツバツツジヒメアブラススキカンコノキなどがあり,植栽されたビワモウソウチクが多い.また,モウソウチクは花の跡が見られ,一部で枯死していた.ヒトモトススキトラノハナヒゲイグサなど湿地性の種もわずかに見られた.植栽されたヒマラヤザクラの花が見られ,ミヤコザサらしいものも確認された.南西部の海岸付近で昼食後,付近を観察する.ノジギク(花),ダンチクハマヒルガオツルナハマエンドウハマナデシコハマダイコンハマゴウコマツヨイミチヤナギなどを確認した.帰路,ヤクシソウ(花),スズメウリトキワガキジュズネノキアセビアケボノソウ(花),センリョウタラヨウタマミズキクロキクチナシ(果実),モッコクなどを見る.北西部の谷筋にはよく発達したツブラジイの二次林があり,ナナメノキモチノキクスノキなどが見られた.また,港近くの石垣で松村さんがイタチガヤを確認された.

(Y. Yoshino 記)

デジタル自然史博物館 / 広島大学 / 宮島自然植物実験所 / 植物観察会のトップ / 過去のヒコビアミニレター / 古いNews | 植物 にもどる