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− | + | 2016年10月16日の第586回観察会は福山市山野町の山野峡県立自然公園で行われた.天気は曇りのち雨.参加者はxx名.山野峡駐車場に10時30分集合.山野峡県立自然公園は福山市の最北部から神石郡神石高原町にかけて位置し,龍頭滝のある龍頭峡とその隣の猿鳴峡のふたつの峡谷を併せて全体が山野峡県立自然公園とよばれる.龍頭峡の方の山野峡駐車場に集まった方がほとんどだったが,案内に山野峡とあったため猿鳴峡のキャンプ場に集合していた方があったとのこと.予定の説明のあと,以前駐車場近辺で見られたアオイカズラを探す.最近草刈りされたようでなかなか見つからなかったが数株アオイカズラが確認できた. | |
− | + | 聖橋から龍頭峡に入る. | |
− | + | 途中で通行止めとなっていたため,予定を変更して13時30分ころから猿鳴峡に移動.トンネルを抜けて小田川沿いに植物を観察して,15時頃帰路についた.各々バスや自家用車に乗った頃に雨が強くなりはじめた. | |
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休暇村吾妻山ロッジ駐車場に10時30分集合となっていたが,10時前にはバスを含めて多くの方が集合,出発時間まで付近で観察,[[ツリフネソウ]],[[ミゾソバ]],[[ヒメキンミズヒキ]],[[ゲンノショウコ]],[[イヌタデ]],[[アシボソ]]が開花中,[[サワフタギ]]が瑠璃色の果実を着けている.コースの概要説明後に出発,直径1 mを超える[[アカイタヤ]]の大木があり,伊藤之敏さんから発見のいきさつ,[[イタヤカエデ]]と違いについて説明を受ける,配布された見事な図は氏の直筆で「ひろしまの林業」誌の扉絵として連載されたもの(2008年10月号).疎林内の路傍には[[ウバユリ]],[[ユキザサ]],[[コバノフユイチゴ#慣用名|マルバフユイチゴ]],[[チゴユリ]]に果実,[[ミズヒキ]],[[タニソバ]],[[オオカニコウモリ]],[[ケヤブハギ]],[[タンナトリカブト]],[[ビッチュウアザミ]],[[ハナタデ]],[[ヤマミゾソバ]],[[オオネズミガヤ]],[[フシグロセンノウ]]に花,特定外来植物の[[オオハンゴンソウ]]も花,[[フユノハナワラビ]]と[[オオハナワラビ]]の栄養葉の違いを見る.樹木は[[ブナ]],[[ミズナラ]],[[ハルニレ]],[[タニウツギ]],[[コハウチワカエデ]],[[イヌツゲ]],[[クロモジ]],[[ハクウンボク]],[[ツノハシバミ]],[[ミヤマガマズミ]],[[ウリハダカエデ]],[[ヒメユズリハ]],[[コマユミ]]など.[[ケヤキ]]が多い立地から,堆積土壌が安定した[[トチノキ]],[[サワグルミ]]の森林になる.林床には[[リョウメンシダ]],[[ジュウモンジシダ]],水湿地に[[ウワバミソウ]]が群生,茎の節部が膨らんだ「むかご」が多い.南の原1070 m辺りから尾根道になり低木群落に,放牧時代の名残りの[[レンゲツツジ]]に[[アカモノ]],[[アキグミ]],[[コマユミ]],[[ケアクシバ]],[[ツタウルシ]],[[シモツケ]],[[タンナサワフタギ]]が混じる.[[マルバハギ]],[[オトギリソウ]],[[アリノトウグサ]],[[ツリガネニンジン]],[[イヨフウロ]],[[ヤマハッカ]],[[アキノキリンソウ]],[[カワラナデシコ]],[[ワレモコウ]],[[ウツボグサ]],[[ホソバノヤマハハコ]],[[オミナエシ]],[[ツシマママコナ]],[[タンナトリカブト]],[[リンドウ]],[[ヨツバヒヨドリ]],[[イブキトラノオ]],[[シラヤマギク]],[[キバナカワラマツバ#慣用名|キバナノカワラマツバ]],[[キュウシュウコゴメグサ]],[[マツムシソウ]]などに花,[[ホソバシュロソウ]],[[コバギボウシ]],[[ダイセンキスミレ]],[[イワカガミ]]などが見られる.山頂近くの[[キャラボク]]は中国山地に多い.山頂から少し下ると[[サンカクヅル]]に果実,[[ヤマラッキョウ]]のつぼみが開きそう.小さな湿地に[[アカバナ]],[[アケボノソウ]],[[チゴザサ]],[[チダケサシ]],[[ノダケ]]などの花,傾斜が緩くなると群生した[[クロバナヒキオコシ]]に花,池の原の湿地には[[キセルアザミ#慣用名|マアザミ]],[[タムラソウ]]が花盛りであった. | 休暇村吾妻山ロッジ駐車場に10時30分集合となっていたが,10時前にはバスを含めて多くの方が集合,出発時間まで付近で観察,[[ツリフネソウ]],[[ミゾソバ]],[[ヒメキンミズヒキ]],[[ゲンノショウコ]],[[イヌタデ]],[[アシボソ]]が開花中,[[サワフタギ]]が瑠璃色の果実を着けている.コースの概要説明後に出発,直径1 mを超える[[アカイタヤ]]の大木があり,伊藤之敏さんから発見のいきさつ,[[イタヤカエデ]]と違いについて説明を受ける,配布された見事な図は氏の直筆で「ひろしまの林業」誌の扉絵として連載されたもの(2008年10月号).疎林内の路傍には[[ウバユリ]],[[ユキザサ]],[[コバノフユイチゴ#慣用名|マルバフユイチゴ]],[[チゴユリ]]に果実,[[ミズヒキ]],[[タニソバ]],[[オオカニコウモリ]],[[ケヤブハギ]],[[タンナトリカブト]],[[ビッチュウアザミ]],[[ハナタデ]],[[ヤマミゾソバ]],[[オオネズミガヤ]],[[フシグロセンノウ]]に花,特定外来植物の[[オオハンゴンソウ]]も花,[[フユノハナワラビ]]と[[オオハナワラビ]]の栄養葉の違いを見る.樹木は[[ブナ]],[[ミズナラ]],[[ハルニレ]],[[タニウツギ]],[[コハウチワカエデ]],[[イヌツゲ]],[[クロモジ]],[[ハクウンボク]],[[ツノハシバミ]],[[ミヤマガマズミ]],[[ウリハダカエデ]],[[ヒメユズリハ]],[[コマユミ]]など.[[ケヤキ]]が多い立地から,堆積土壌が安定した[[トチノキ]],[[サワグルミ]]の森林になる.林床には[[リョウメンシダ]],[[ジュウモンジシダ]],水湿地に[[ウワバミソウ]]が群生,茎の節部が膨らんだ「むかご」が多い.南の原1070 m辺りから尾根道になり低木群落に,放牧時代の名残りの[[レンゲツツジ]]に[[アカモノ]],[[アキグミ]],[[コマユミ]],[[ケアクシバ]],[[ツタウルシ]],[[シモツケ]],[[タンナサワフタギ]]が混じる.[[マルバハギ]],[[オトギリソウ]],[[アリノトウグサ]],[[ツリガネニンジン]],[[イヨフウロ]],[[ヤマハッカ]],[[アキノキリンソウ]],[[カワラナデシコ]],[[ワレモコウ]],[[ウツボグサ]],[[ホソバノヤマハハコ]],[[オミナエシ]],[[ツシマママコナ]],[[タンナトリカブト]],[[リンドウ]],[[ヨツバヒヨドリ]],[[イブキトラノオ]],[[シラヤマギク]],[[キバナカワラマツバ#慣用名|キバナノカワラマツバ]],[[キュウシュウコゴメグサ]],[[マツムシソウ]]などに花,[[ホソバシュロソウ]],[[コバギボウシ]],[[ダイセンキスミレ]],[[イワカガミ]]などが見られる.山頂近くの[[キャラボク]]は中国山地に多い.山頂から少し下ると[[サンカクヅル]]に果実,[[ヤマラッキョウ]]のつぼみが開きそう.小さな湿地に[[アカバナ]],[[アケボノソウ]],[[チゴザサ]],[[チダケサシ]],[[ノダケ]]などの花,傾斜が緩くなると群生した[[クロバナヒキオコシ]]に花,池の原の湿地には[[キセルアザミ#慣用名|マアザミ]],[[タムラソウ]]が花盛りであった. |
2016年11月11日 (金) 13:20時点における版
ヒコビアミニレター No. 462(2016年11月01日)
2016年10月16日の第586回観察会は福山市山野町の山野峡県立自然公園で行われた.天気は曇りのち雨.参加者はxx名.山野峡駐車場に10時30分集合.山野峡県立自然公園は福山市の最北部から神石郡神石高原町にかけて位置し,龍頭滝のある龍頭峡とその隣の猿鳴峡のふたつの峡谷を併せて全体が山野峡県立自然公園とよばれる.龍頭峡の方の山野峡駐車場に集まった方がほとんどだったが,案内に山野峡とあったため猿鳴峡のキャンプ場に集合していた方があったとのこと.予定の説明のあと,以前駐車場近辺で見られたアオイカズラを探す.最近草刈りされたようでなかなか見つからなかったが数株アオイカズラが確認できた.
聖橋から龍頭峡に入る.
途中で通行止めとなっていたため,予定を変更して13時30分ころから猿鳴峡に移動.トンネルを抜けて小田川沿いに植物を観察して,15時頃帰路についた.各々バスや自家用車に乗った頃に雨が強くなりはじめた.
休暇村吾妻山ロッジ駐車場に10時30分集合となっていたが,10時前にはバスを含めて多くの方が集合,出発時間まで付近で観察,ツリフネソウ,ミゾソバ,ヒメキンミズヒキ,ゲンノショウコ,イヌタデ,アシボソが開花中,サワフタギが瑠璃色の果実を着けている.コースの概要説明後に出発,直径1 mを超えるアカイタヤの大木があり,伊藤之敏さんから発見のいきさつ,イタヤカエデと違いについて説明を受ける,配布された見事な図は氏の直筆で「ひろしまの林業」誌の扉絵として連載されたもの(2008年10月号).疎林内の路傍にはウバユリ,ユキザサ,マルバフユイチゴ,チゴユリに果実,ミズヒキ,タニソバ,オオカニコウモリ,ケヤブハギ,タンナトリカブト,ビッチュウアザミ,ハナタデ,ヤマミゾソバ,オオネズミガヤ,フシグロセンノウに花,特定外来植物のオオハンゴンソウも花,フユノハナワラビとオオハナワラビの栄養葉の違いを見る.樹木はブナ,ミズナラ,ハルニレ,タニウツギ,コハウチワカエデ,イヌツゲ,クロモジ,ハクウンボク,ツノハシバミ,ミヤマガマズミ,ウリハダカエデ,ヒメユズリハ,コマユミなど.ケヤキが多い立地から,堆積土壌が安定したトチノキ,サワグルミの森林になる.林床にはリョウメンシダ,ジュウモンジシダ,水湿地にウワバミソウが群生,茎の節部が膨らんだ「むかご」が多い.南の原1070 m辺りから尾根道になり低木群落に,放牧時代の名残りのレンゲツツジにアカモノ,アキグミ,コマユミ,ケアクシバ,ツタウルシ,シモツケ,タンナサワフタギが混じる.マルバハギ,オトギリソウ,アリノトウグサ,ツリガネニンジン,イヨフウロ,ヤマハッカ,アキノキリンソウ,カワラナデシコ,ワレモコウ,ウツボグサ,ホソバノヤマハハコ,オミナエシ,ツシマママコナ,タンナトリカブト,リンドウ,ヨツバヒヨドリ,イブキトラノオ,シラヤマギク,キバナノカワラマツバ,キュウシュウコゴメグサ,マツムシソウなどに花,ホソバシュロソウ,コバギボウシ,ダイセンキスミレ,イワカガミなどが見られる.山頂近くのキャラボクは中国山地に多い.山頂から少し下るとサンカクヅルに果実,ヤマラッキョウのつぼみが開きそう.小さな湿地にアカバナ,アケボノソウ,チゴザサ,チダケサシ,ノダケなどの花,傾斜が緩くなると群生したクロバナヒキオコシに花,池の原の湿地にはマアザミ,タムラソウが花盛りであった.
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