植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter460
ヒコビアミニレター No. 460(2016年8月21日)
2016年8月21日の観察会は,島根県仁田郡奥出雲町の鬼の舌震で行われた.参加者は38名.天気は晴れ.この渓谷は黒雲母花崗岩からなるV字渓谷で,昭和2年(1927)に国の名勝・天然記念物に指定されている.渓谷の中心部の海抜は約330 m.宇根駐車場に10時半に集合.駐車場付近にはコウヤワラビやゲンノショウコ(花),イヌトウバナ(花),ウツギ,カラムシ,オオモミジ,シュウブンソウ(花),ムラサキシキブ,ヌルデ,イヌブナなどが目に付く.吊橋を渡ると,渓谷の右岸中腹部にバリアフリー遊歩道が設置されている.ノグルミやアカシデ,イヌシデ,キブシ,イワガラミ,エゴノキ,ホツツジ(花),シュンラン,オニカナワラビなどを観察しながら進む.カタヒバやウチワゴケなどが着生していた.小天狗岩は高さが60 mもある岩壁で,尾根筋にアカマツを見る.渓谷の中央部(清心亭)で水瓶岩を見ながら昼食.食後,畳岩に掛けられた橋を渡り,水瓶岩の裏側のルートを歩く.ウワミズザクラやオニグルミなどを見る.清心亭に戻り,上流に向かう.ナルコユリやアサクラザンショウ,カマツカなど,岩上にギボウシ(オオバギボウシか?)を見る.またこの付近はヤマグルマが多い.上流の橋にはマタタビが多数生育していた.コハウチワカエデやヤマボウシ,ダンコウバイなどを見ながら歩く.この付近から谷は広くなりツルヨシが目立つ.フシグロの花やニワトコやヨウシュヤマゴボウ,セイタカアワダチソウ,イタチハギなど見ながら,上流側の駐車場に到着.バスでスタート地点にもどった.やや小規模な渓谷であるが,遊歩道などがよく整備されており,植物相も豊富であった.
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