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5月29日は,京都駅に9時集合.天気は晴れのちくもり,午後小雨.参加者8名.清水山は清水寺の東側に位置し,京都一周トレイル東山コースの一部になっている.五条坂で下車して,茶碗坂を登って清水寺に向かう.登山口がわかりにくかったが,
 
5月29日は,京都駅に9時集合.天気は晴れのちくもり,午後小雨.参加者8名.清水山は清水寺の東側に位置し,京都一周トレイル東山コースの一部になっている.五条坂で下車して,茶碗坂を登って清水寺に向かう.登山口がわかりにくかったが,
 
 
前日からの雨が心配されたが,天気は晴れ.参加者35名.久井岩海の説明板前の駐車場に10時集合.久井岩海は国の[[天然記念物]]であり,その保存計画策定のため前年度より三原市教育委員会が生物相の調査を行っている.調査には広島大学も協力している.コースと[[岩海]]の成因について説明.観察会で1985年に開催地としたことがあり,関先生から当時の説明があった.岩海入口で植栽された[[サトザクラ]]の普賢象が満開.葉化した雌しべを観察する.ぜにがめごうろまでの道中に,[[コバノミツバツツジ]](花)や[[アカマツ]],[[ソヨゴ]],[[アセビ]],[[トウカエデ]],[[キランソウ]](花),[[ミツバアケビ]],[[イヌツゲ]],[[ウメモドキ]],[[ヒサカキ]],[[クリ]],[[コマユミ]],[[ダンコウバイ]]などが見られる.途中,[[ツボスミレ]]や[[ニオイタチツボスミレ]]が開花.[[ウワミズザクラ]]の芽生えが多く見られる.ぜにがめごうろの左手の広場の湿った場所に小型の白花のスミレをみつけ,[[シロスミレ]]か[[アリアケスミレ]]か皆で検討.花弁のうち2枚の上弁が立ち上がっていることと葉身の長さが葉柄より長いこと,[[シロスミレ]]にしては標高が低いことから[[アリアケスミレ]]の小型のものと考えられる.その後も[[サルトリイバラ]](花)や[[ナガバモミジイチゴ]](花),[[シュンラン]],[[ナワシログミ]],[[ウグイスカグラ]],[[ヤマナラシ]],[[ホオノキ]],[[アリノトウグサ]],[[ミツバツチグリ]](花),[[ヒメカンスゲ]],[[イワガラミ]]などを観察.[[イヌガヤ]]の雄花を観察.ぜにがめごうろの一番奥で昼食後,写真撮影.なかごうろに抜けて,なかごうろ沿いの道を下る.[[コウヤボウキ]]や[[コシアブラ]],[[アオハダ]],[[コナラ]],[[ニガイチゴ]],[[ケカマツカ]],[[タムシバ]],[[アブラチャン]],[[カヤ]],[[クロキ]],[[ヤブコウジ]],[[センボンヤリ]]などを見る.大きな[[ネズ]]があり,池田さんと内田さんが計測.胸高直径35 cm,樹高約18 mであった.[[フユノハナワラビ]]があり,松村さんが解説.14時ころ解散.様々な植物の花を見ることができた.
 
<div style="text-align:right">(H. Tsubota 記)</div>
 
 
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=ヒコビアミニレター No. 457(2016年5月30日)=
 
2016年5月28-29日の第581回植物観察会は京都府京都市左京区京都府立植物園と京都市東山区の清水山(242.5 m)で行われた.5月28日は,京都府立植物園正門前に11時集合.天気は晴れ.参加者9名.
 
 
5月29日は,京都駅に9時集合.天気は晴れのちくもり,午後小雨.参加者8名.清水山は清水寺の東側に位置し,京都一周トレイル東山コースの一部になっている.五条坂で下車して,茶碗坂を登って清水寺に向かう.登山口がわかりにくかったが,
 
 
  
 
12時頃清水山山頂に到着.昼食を食べて,集合写真撮影.途中予定より早く雨が降り始めたので短いコースに変更し,清水寺の付近に出る谷を下る.タラヨウが多い.14時ころ解散.
 
12時頃清水山山頂に到着.昼食を食べて,集合写真撮影.途中予定より早く雨が降り始めたので短いコースに変更し,清水寺の付近に出る谷を下る.タラヨウが多い.14時ころ解散.
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前日からの雨が心配されたが,天気は晴れ.参加者35名.久井岩海の説明板前の駐車場に10時集合.久井岩海は国の[[天然記念物]]であり,その保存計画策定のため前年度より三原市教育委員会が生物相の調査を行っている.調査には広島大学も協力している.コースと[[岩海]]の成因について説明.観察会で1985年に開催地としたことがあり,関先生から当時の説明があった.岩海入口で植栽された[[サトザクラ]]の普賢象が満開.葉化した雌しべを観察する.ぜにがめごうろまでの道中に,[[コバノミツバツツジ]](花)や[[アカマツ]],[[ソヨゴ]],[[アセビ]],[[トウカエデ]],[[キランソウ]](花),[[ミツバアケビ]],[[イヌツゲ]],[[ウメモドキ]],[[ヒサカキ]],[[クリ]],[[コマユミ]],[[ダンコウバイ]]などが見られる.途中,[[ツボスミレ]]や[[ニオイタチツボスミレ]]が開花.[[ウワミズザクラ]]の芽生えが多く見られる.ぜにがめごうろの左手の広場の湿った場所に小型の白花のスミレをみつけ,[[シロスミレ]]か[[アリアケスミレ]]か皆で検討.花弁のうち2枚の上弁が立ち上がっていることと葉身の長さが葉柄より長いこと,[[シロスミレ]]にしては標高が低いことから[[アリアケスミレ]]の小型のものと考えられる.その後も[[サルトリイバラ]](花)や[[ナガバモミジイチゴ]](花),[[シュンラン]],[[ナワシログミ]],[[ウグイスカグラ]],[[ヤマナラシ]],[[ホオノキ]],[[アリノトウグサ]],[[ミツバツチグリ]](花),[[ヒメカンスゲ]],[[イワガラミ]]などを観察.[[イヌガヤ]]の雄花を観察.ぜにがめごうろの一番奥で昼食後,写真撮影.なかごうろに抜けて,なかごうろ沿いの道を下る.[[コウヤボウキ]]や[[コシアブラ]],[[アオハダ]],[[コナラ]],[[ニガイチゴ]],[[ケカマツカ]],[[タムシバ]],[[アブラチャン]],[[カヤ]],[[クロキ]],[[ヤブコウジ]],[[センボンヤリ]]などを見る.大きな[[ネズ]]があり,池田さんと内田さんが計測.胸高直径35 cm,樹高約18 mであった.[[フユノハナワラビ]]があり,松村さんが解説.14時ころ解散.様々な植物の花を見ることができた.
 
前日からの雨が心配されたが,天気は晴れ.参加者35名.久井岩海の説明板前の駐車場に10時集合.久井岩海は国の[[天然記念物]]であり,その保存計画策定のため前年度より三原市教育委員会が生物相の調査を行っている.調査には広島大学も協力している.コースと[[岩海]]の成因について説明.観察会で1985年に開催地としたことがあり,関先生から当時の説明があった.岩海入口で植栽された[[サトザクラ]]の普賢象が満開.葉化した雌しべを観察する.ぜにがめごうろまでの道中に,[[コバノミツバツツジ]](花)や[[アカマツ]],[[ソヨゴ]],[[アセビ]],[[トウカエデ]],[[キランソウ]](花),[[ミツバアケビ]],[[イヌツゲ]],[[ウメモドキ]],[[ヒサカキ]],[[クリ]],[[コマユミ]],[[ダンコウバイ]]などが見られる.途中,[[ツボスミレ]]や[[ニオイタチツボスミレ]]が開花.[[ウワミズザクラ]]の芽生えが多く見られる.ぜにがめごうろの左手の広場の湿った場所に小型の白花のスミレをみつけ,[[シロスミレ]]か[[アリアケスミレ]]か皆で検討.花弁のうち2枚の上弁が立ち上がっていることと葉身の長さが葉柄より長いこと,[[シロスミレ]]にしては標高が低いことから[[アリアケスミレ]]の小型のものと考えられる.その後も[[サルトリイバラ]](花)や[[ナガバモミジイチゴ]](花),[[シュンラン]],[[ナワシログミ]],[[ウグイスカグラ]],[[ヤマナラシ]],[[ホオノキ]],[[アリノトウグサ]],[[ミツバツチグリ]](花),[[ヒメカンスゲ]],[[イワガラミ]]などを観察.[[イヌガヤ]]の雄花を観察.ぜにがめごうろの一番奥で昼食後,写真撮影.なかごうろに抜けて,なかごうろ沿いの道を下る.[[コウヤボウキ]]や[[コシアブラ]],[[アオハダ]],[[コナラ]],[[ニガイチゴ]],[[ケカマツカ]],[[タムシバ]],[[アブラチャン]],[[カヤ]],[[クロキ]],[[ヤブコウジ]],[[センボンヤリ]]などを見る.大きな[[ネズ]]があり,池田さんと内田さんが計測.胸高直径35 cm,樹高約18 mであった.[[フユノハナワラビ]]があり,松村さんが解説.14時ころ解散.様々な植物の花を見ることができた.
<div style="text-align:right">(H. Tsubota 記)</div>
+
<div style="text-align:right">(H. Tsubota, Y. Inoue & M. Nakahara-Tsubota 記)</div>
  
 
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2016年5月30日 (月) 08:53時点における版

ヒコビアミニレター No. 457(2016年5月30日)

2016年5月28-29日の第581回植物観察会は京都府京都市左京区京都府立植物園と京都市東山区の清水山(242.5 m)で行われた.5月28日は,京都府立植物園正門前に11時集合.天気は晴れ.参加者9名.

5月29日は,京都駅に9時集合.天気は晴れのちくもり,午後小雨.参加者8名.清水山は清水寺の東側に位置し,京都一周トレイル東山コースの一部になっている.五条坂で下車して,茶碗坂を登って清水寺に向かう.登山口がわかりにくかったが,

12時頃清水山山頂に到着.昼食を食べて,集合写真撮影.途中予定より早く雨が降り始めたので短いコースに変更し,清水寺の付近に出る谷を下る.タラヨウが多い.14時ころ解散.


前日からの雨が心配されたが,天気は晴れ.参加者35名.久井岩海の説明板前の駐車場に10時集合.久井岩海は国の天然記念物であり,その保存計画策定のため前年度より三原市教育委員会が生物相の調査を行っている.調査には広島大学も協力している.コースと岩海の成因について説明.観察会で1985年に開催地としたことがあり,関先生から当時の説明があった.岩海入口で植栽されたサトザクラの普賢象が満開.葉化した雌しべを観察する.ぜにがめごうろまでの道中に,コバノミツバツツジ(花)やアカマツソヨゴアセビトウカエデキランソウ(花),ミツバアケビイヌツゲウメモドキヒサカキクリコマユミダンコウバイなどが見られる.途中,ツボスミレニオイタチツボスミレが開花.ウワミズザクラの芽生えが多く見られる.ぜにがめごうろの左手の広場の湿った場所に小型の白花のスミレをみつけ,シロスミレアリアケスミレか皆で検討.花弁のうち2枚の上弁が立ち上がっていることと葉身の長さが葉柄より長いこと,シロスミレにしては標高が低いことからアリアケスミレの小型のものと考えられる.その後もサルトリイバラ(花)やナガバモミジイチゴ(花),シュンランナワシログミウグイスカグラヤマナラシホオノキアリノトウグサミツバツチグリ(花),ヒメカンスゲイワガラミなどを観察.イヌガヤの雄花を観察.ぜにがめごうろの一番奥で昼食後,写真撮影.なかごうろに抜けて,なかごうろ沿いの道を下る.コウヤボウキコシアブラアオハダコナラニガイチゴケカマツカタムシバアブラチャンカヤクロキヤブコウジセンボンヤリなどを見る.大きなネズがあり,池田さんと内田さんが計測.胸高直径35 cm,樹高約18 mであった.フユノハナワラビがあり,松村さんが解説.14時ころ解散.様々な植物の花を見ることができた.

(H. Tsubota, Y. Inoue & M. Nakahara-Tsubota 記)

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