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2016年7月13日 (水) 06:21時点における最新版
ヒコビアミニレター No. 455(2016年4月27日)
2016年4月17日の第579回植物観察会は三原市久井町の久井岩海で行われた.当初は久井町坂井原の落合渓谷を予定していたが,渓谷沿いの県道25号線の交通量が多く,大人数での観察が困難と判断したため変更した.前日からの雨が心配されたが,天気は晴れ.参加者35名.久井岩海の説明板前の駐車場に10時集合.久井岩海は国の天然記念物であり,その保存計画策定のため前年度より三原市教育委員会が生物相の調査を行っている.調査には広島大学も協力している.コースと岩海の成因について説明.観察会で1985年に開催地としたことがあり,関先生から当時の説明があった.岩海入口で植栽されたサトザクラの普賢象が満開.葉化した雌しべを観察する.ぜにがめごうろまでの道中に,コバノミツバツツジ(花)やアカマツ,ソヨゴ,アセビ,トウカエデ,キランソウ(花),ミツバアケビ,イヌツゲ,ウメモドキ,ヒサカキ,クリ,コマユミ,ダンコウバイなどが見られる.途中,ツボスミレやニオイタチツボスミレが開花.ウワミズザクラの芽生えが多く見られる.ぜにがめごうろの左手の広場の湿った場所に小型の白花のスミレをみつけ,シロスミレかアリアケスミレか皆で検討.花弁のうち2枚の上弁が立ち上がっていることと葉身の長さが葉柄より長いこと,シロスミレにしては標高が低いことからアリアケスミレの小型のものと考えられる.その後もサルトリイバラ(花)やナガバモミジイチゴ(花),シュンラン,ナワシログミ,ウグイスカグラ,ヤマナラシ,ホオノキ,アリノトウグサ,ミツバツチグリ(花),ヒメカンスゲ,イワガラミなどを観察.イヌガヤの雄花を観察.ぜにがめごうろの一番奥で昼食後,写真撮影.なかごうろに抜けて,なかごうろ沿いの道を下る.コウヤボウキやコシアブラ,アオハダ,コナラ,ニガイチゴ,ケカマツカ,タムシバ,アブラチャン,カヤ,クロキ,ヤブコウジ,センボンヤリなどを見る.大きなネズがあり,池田さんと内田さんが計測.胸高直径35 cm,樹高約18 mであった.フユノハナワラビがあり,松村さんが解説.14時ころ解散.様々な植物の花を見ることができた.
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