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= ヒコビアミニレター No. 306 (2005年6月3日) =
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= ヒコビアミニレター No. 373 (2010年8月1日) =
  
2005年5月15日の第431回植物観察会は広島市東区福田町の広島県緑化センターで行われた.第3駐車場に10時集合.参加者61名.観察目的としたクロバイが多いのは駐車場(海抜高320m)よりも下のほうであるが,観察路にも見られるとのことであり,南側の観察路に向かう.谷底部はツクバネガシ,ウラジロガシ,アラカシなどの常緑広葉樹林であるが,観察路は中腹部の落葉紅葉二次林の中を通るものであり,二次林の手入れは行き届いていた.クロバイを1本だけ見ることが出来た.最近,鹿による食害が目立つとのことであり,イヌツゲが集中的に食べられていた.ヒトツバタゴの花が咲く多目的広場で昼食.管理事務所前でハンカチノキの花を観察し,近くにイヌガシが1本のみ自生している.柴刈り山と書かれたアカマツ二次林の中を藤ケ丸山に向けて登る.ここは手入れすれば,一面にコバノミツバツツジの花咲くすばらしい柴刈り山の再現が期待される場所であり,里山復元ボランティア活動など企画してみたい所である.緑化センターは自然条件の良好な場所であるが,バスなど公共交通機関が入らないのが致命的である.
 
 
<div style="text-align:right">(G. Toyohara記)</div>
 
 
 
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*ヒコビアミニレター No. 373 (2010年8月1日) [#bcfeb355]
 
 
2010年7月18日の第497回植物観察会は北広島町大朝寒曳山(826 m)で行われた.本格的な夏の始まりで,強い日差しの中,スキーパーク寒曳に集まった参加者は47名,到着が早過ぎた方が多い.標高は570 mの駐車場からすぐに林内に入る.コナラ,クリを主とする二次林で,ツノハシバミ,タカノツメ,クロモジ,エゴノキ,ナナカマド,リョウブ,タムシバ,キブシ,ホオノキ,ダイセンミツバツツジ,サカキ,アセビなどが見られる.ヒノキ植林内では亜高木層が欠け,疎らな低木層と草本層,コケ層が目立つ.標高640 mからアカマツ-コナラ林となり,亜高木層にウリハダカエデ,ウラジロノキ,イソノキ,ツルアジサイ,マツブサ,アカシデ,ネジキ,ツタウルシ,カシワ,アズキナシ,クマシデ,カマツカ,アオハダ,アオダモ,ソヨゴ,低木層にダンコウバイ,ハイイヌガヤ,コバノガマズミ,コマユミ,ヤブムラサキ,ヤマツツジ,果実をつけたオトコヨウゾメ等があり,路傍にアカショウマの白い花,オオヤマサギソウの花が見られた.主尾根に取り付いたところが天狗岩の展望所.道が狭いため,交代で眺めてもらう.ゆるやかな尾根道では,ミツバアケビ,ナツハゼ,ヤマウルシ,ツルウメモドキ,カンサイスノキ,コガクウツギ等の低木やミヤマナルコユリが果実をつけ,ツシマママコナが咲き始めていた.山頂の草原はオトギリソウ,マルバハギ,ヤマナラシが数本.全員が揃うと,山頂部は狭く暑いので,鞍部まで下り,ゲレンデ上端で日陰を見つけて早い昼食にする.草原の端には,エゾヒカゲノカズラが柄の短い胞子のう穂を立ち上げ,オオバノトンボソウはつぼみであった.ヒヨドリバナは咲き始め,オケラの総苞はあるが花はまだ.下りで再び林内に入ると,オオイワカガミの若い果実,ヤマホトトギスの残花が見られ,クマイチゴが登山道をおおう.コアジサイ,カスミザクラ,ツリバナ,ウツギ,ヤマハンノキ,イヌシデ,クマヤナギがあった.下山時刻が早すぎたので,バスを少し下まで移動してもらい,道路端に咲いたクサレダマ,満開のノリウツギ,エゴノキ,ハシバミの果実を観察,花の終わったカキランもあった.
 
2010年7月18日の第497回植物観察会は北広島町大朝寒曳山(826 m)で行われた.本格的な夏の始まりで,強い日差しの中,スキーパーク寒曳に集まった参加者は47名,到着が早過ぎた方が多い.標高は570 mの駐車場からすぐに林内に入る.コナラ,クリを主とする二次林で,ツノハシバミ,タカノツメ,クロモジ,エゴノキ,ナナカマド,リョウブ,タムシバ,キブシ,ホオノキ,ダイセンミツバツツジ,サカキ,アセビなどが見られる.ヒノキ植林内では亜高木層が欠け,疎らな低木層と草本層,コケ層が目立つ.標高640 mからアカマツ-コナラ林となり,亜高木層にウリハダカエデ,ウラジロノキ,イソノキ,ツルアジサイ,マツブサ,アカシデ,ネジキ,ツタウルシ,カシワ,アズキナシ,クマシデ,カマツカ,アオハダ,アオダモ,ソヨゴ,低木層にダンコウバイ,ハイイヌガヤ,コバノガマズミ,コマユミ,ヤブムラサキ,ヤマツツジ,果実をつけたオトコヨウゾメ等があり,路傍にアカショウマの白い花,オオヤマサギソウの花が見られた.主尾根に取り付いたところが天狗岩の展望所.道が狭いため,交代で眺めてもらう.ゆるやかな尾根道では,ミツバアケビ,ナツハゼ,ヤマウルシ,ツルウメモドキ,カンサイスノキ,コガクウツギ等の低木やミヤマナルコユリが果実をつけ,ツシマママコナが咲き始めていた.山頂の草原はオトギリソウ,マルバハギ,ヤマナラシが数本.全員が揃うと,山頂部は狭く暑いので,鞍部まで下り,ゲレンデ上端で日陰を見つけて早い昼食にする.草原の端には,エゾヒカゲノカズラが柄の短い胞子のう穂を立ち上げ,オオバノトンボソウはつぼみであった.ヒヨドリバナは咲き始め,オケラの総苞はあるが花はまだ.下りで再び林内に入ると,オオイワカガミの若い果実,ヤマホトトギスの残花が見られ,クマイチゴが登山道をおおう.コアジサイ,カスミザクラ,ツリバナ,ウツギ,ヤマハンノキ,イヌシデ,クマヤナギがあった.下山時刻が早すぎたので,バスを少し下まで移動してもらい,道路端に咲いたクサレダマ,満開のノリウツギ,エゴノキ,ハシバミの果実を観察,花の終わったカキランもあった.
RIGHT:(H. Taoda記)
 
 
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2011年1月15日 (土) 22:43時点における版

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ヒコビアミニレター No. 373 (2010年8月1日)

2010年7月18日の第497回植物観察会は北広島町大朝寒曳山(826 m)で行われた.本格的な夏の始まりで,強い日差しの中,スキーパーク寒曳に集まった参加者は47名,到着が早過ぎた方が多い.標高は570 mの駐車場からすぐに林内に入る.コナラ,クリを主とする二次林で,ツノハシバミ,タカノツメ,クロモジ,エゴノキ,ナナカマド,リョウブ,タムシバ,キブシ,ホオノキ,ダイセンミツバツツジ,サカキ,アセビなどが見られる.ヒノキ植林内では亜高木層が欠け,疎らな低木層と草本層,コケ層が目立つ.標高640 mからアカマツ-コナラ林となり,亜高木層にウリハダカエデ,ウラジロノキ,イソノキ,ツルアジサイ,マツブサ,アカシデ,ネジキ,ツタウルシ,カシワ,アズキナシ,クマシデ,カマツカ,アオハダ,アオダモ,ソヨゴ,低木層にダンコウバイ,ハイイヌガヤ,コバノガマズミ,コマユミ,ヤブムラサキ,ヤマツツジ,果実をつけたオトコヨウゾメ等があり,路傍にアカショウマの白い花,オオヤマサギソウの花が見られた.主尾根に取り付いたところが天狗岩の展望所.道が狭いため,交代で眺めてもらう.ゆるやかな尾根道では,ミツバアケビ,ナツハゼ,ヤマウルシ,ツルウメモドキ,カンサイスノキ,コガクウツギ等の低木やミヤマナルコユリが果実をつけ,ツシマママコナが咲き始めていた.山頂の草原はオトギリソウ,マルバハギ,ヤマナラシが数本.全員が揃うと,山頂部は狭く暑いので,鞍部まで下り,ゲレンデ上端で日陰を見つけて早い昼食にする.草原の端には,エゾヒカゲノカズラが柄の短い胞子のう穂を立ち上げ,オオバノトンボソウはつぼみであった.ヒヨドリバナは咲き始め,オケラの総苞はあるが花はまだ.下りで再び林内に入ると,オオイワカガミの若い果実,ヤマホトトギスの残花が見られ,クマイチゴが登山道をおおう.コアジサイ,カスミザクラ,ツリバナ,ウツギ,ヤマハンノキ,イヌシデ,クマヤナギがあった.下山時刻が早すぎたので,バスを少し下まで移動してもらい,道路端に咲いたクサレダマ,満開のノリウツギ,エゴノキ,ハシバミの果実を観察,花の終わったカキランもあった.

(H. Taoda記)

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