植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter348
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ヒコビアミニレター No. 348 (2008年11月21日)
2008年11月9日の第473回植物観察会は北広島町豊平町の竜頭山で行われた.どんぐり村に9時半に集合.豊平町の「竜頭山森の案内人の会」との共催で,地元からも参加者があり,総計47 名になった.この山へは1983(昭和58)年 5月29日にヒコビア観察会で登っており,時間がなかったので中竜頭でブナ林を見て引き返した.今回は林道の中間の駐車場まで,自家用車に分乗して行き,そこから頂上まで登り,林道を下るコースをとった.豊平町の時代に主要な樹木には名札がつけられ,これは吉野由紀夫さんが協力した.その後,「案内人の会」が毎年草刈りや歩道の整備を続けている.ミズナラ,コナラ,イヌシデ,アカシデ,クマシデなどの落葉樹林で,低木層にはコアジサイ,ハイイヌガヤ,ミヤマシキミ,クロモジなど,草本層は少なく,ケタガネソウ,タガネソウ,ヒメカンスゲ,ヤワラシダ,キバナアキギリなどが散見される.尾根に出るとカシワ,サビバナナカマド,ウラジロノキ,タカノツメ,ダイセンミツバツツジなどがある.ブナ林は中竜頭付近の北斜面に発達しており,中国山地の脊梁山脈から離れたブナ林は貴重である.今年は果実が稔っていないようであった.林道の終点付近でナツアサドリを確認.海抜890 mの岩場でクロゴケを再確認した.
(T. Seki 記)
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