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= ヒコビアミニレター No. 311 (2005年11月4日) =
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= ヒコビアミニレター No. 314 (2006年2月9日) =
  
2005年10月23日の第436回植物観察会は安芸高田市の郡山城跡で行われた.吉田町歴史資料館駐車場に10時集合.参加者51名.郡山には1979年に訪れたのが最後であるが,山麓部にシラカシ林が発達し斜面中部のアカマツ二次林の中にもシラカシが多く見られたのが印象的であった.今回訪れてみて,アカマツは尾根筋の花崗岩地のみに残存し,流紋岩地のアカマツは枯れて,斜面中腹部までシラカシ林が拡大していた.流紋岩地にはスギ・ヒノキ植林もかなり見られるが,その林内にもシラカシが大きく育ちつつある.アラカシとウラジロガシも僅かに見られたが殆どのカシはシラカシである.広島県文化財ニュ-ス83号(1979)に三ノ丸跡の植生の記録があるが,胸高直径40 cmのスギが今回の測定では60 cmであった.林床の植生は手入れされて変化しているが,クサギ,ツルニガクサ,クララの増加と,ヤブコウジ,ナツヅタ,アキチョウジの減少,キクバオウレン,フジカンゾウ,オカウコギ,ナツハゼ,クリなどの消失が確認された.また,そこには茸が見られ,ヘビキノコモドキ?のようであった.二の丸跡で昼食をとり,毛利元就の墓所に向かって下山.
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2006年1月22日の第439回植物観察会は能美島宇根山山麓で行われた.宇品桟橋9時40分集合,9時55分出航で三高港に向かう.参加者35名.三高港から三高貯水池に向かって小川沿いの道を南下.三高は菊の栽培が盛んな所である.山地にはヤブニッケイ,ヤブツバキ,シロダモ,アラカシ等多種の照葉樹が見られたが,カゴノキが特に多い.コジイを探したがなかった.胸高直径60 cm位のクスノキが最大木であり,森林の樹木は余り大きくなかった.三高貯水池から瀬戸内の風景がよく見えるので,そこで昼食にする.貯水池から宇根山に向かうと地質が花崗岩から古生層も変わるり,見られる植物の種類も変化した.オオバノハチジョウシダ,オオクジャクシダ,イノデモドキ,イワヘゴなどシダ植物が目立って多くなる.また,樹木もコナラ,アベマキ,クリ,ノグルミなどの落葉樹が目立つようになり,コナラ-アベマキ群集に属する二次林である.アカマツ二次林は,マツ枯れのためアカマツが少なくなっているが,コバノミツバツツジ,シャシャンボ,コシダ,クロキが存在するアカマツ-アラカシ群集に属し,イヌツゲは僅かに存在したが,アセビ(1本あったとのこと),ソヨゴ,リョウブは出現していないのでネズ亜群集に属するものであった.
  
 
<div style="text-align:right">(G. Toyohara記)</div>
 
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*ヒコビアミニレタ- No. 314 (2006年2月9日) [#n70b0ce3]
 
 
2006年1月22日の第439回植物観察会は能美島宇根山山麓で行われた.宇品桟橋9時40分集合,9時55分出航で三高港に向かう.参加者35名.三高港から三高貯水池に向かって小川沿いの道を南下.三高は菊の栽培が盛んな所である.山地にはヤブニッケイ,ヤブツバキ,シロダモ,アラカシ等多種の照葉樹が見られたが,カゴノキが特に多い.コジイを探したがなかった.胸高直径60 cm位のクスノキが最大木であり,森林の樹木は余り大きくなかった.三高貯水池から瀬戸内の風景がよく見えるので,そこで昼食にする.貯水池から宇根山に向かうと地質が花崗岩から古生層も変わるり,見られる植物の種類も変化した.オオバノハチジョウシダ,オオクジャクシダ,イノデモドキ,イワヘゴなどシダ植物が目立って多くなる.また,樹木もコナラ,アベマキ,クリ,ノグルミなどの落葉樹が目立つようになり,コナラ-アベマキ群集に属する二次林である.アカマツ二次林は,マツ枯れのためアカマツが少なくなっているが,コバノミツバツツジ,シャシャンボ,コシダ,クロキが存在するアカマツ-アラカシ群集に属し,イヌツゲは僅かに存在したが,アセビ(1本あったとのこと),ソヨゴ,リョウブは出現していないのでネズ亜群集に属するものであった.
 
 
RIGHT:(G. Toyohara記)
 
 
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2011年1月18日 (火) 06:50時点における版

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ヒコビアミニレター No. 314 (2006年2月9日)

2006年1月22日の第439回植物観察会は能美島宇根山山麓で行われた.宇品桟橋9時40分集合,9時55分出航で三高港に向かう.参加者35名.三高港から三高貯水池に向かって小川沿いの道を南下.三高は菊の栽培が盛んな所である.山地にはヤブニッケイ,ヤブツバキ,シロダモ,アラカシ等多種の照葉樹が見られたが,カゴノキが特に多い.コジイを探したがなかった.胸高直径60 cm位のクスノキが最大木であり,森林の樹木は余り大きくなかった.三高貯水池から瀬戸内の風景がよく見えるので,そこで昼食にする.貯水池から宇根山に向かうと地質が花崗岩から古生層も変わるり,見られる植物の種類も変化した.オオバノハチジョウシダ,オオクジャクシダ,イノデモドキ,イワヘゴなどシダ植物が目立って多くなる.また,樹木もコナラ,アベマキ,クリ,ノグルミなどの落葉樹が目立つようになり,コナラ-アベマキ群集に属する二次林である.アカマツ二次林は,マツ枯れのためアカマツが少なくなっているが,コバノミツバツツジ,シャシャンボ,コシダ,クロキが存在するアカマツ-アラカシ群集に属し,イヌツゲは僅かに存在したが,アセビ(1本あったとのこと),ソヨゴ,リョウブは出現していないのでネズ亜群集に属するものであった.

(G. Toyohara記)

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