東広島植物園/2021ホームカミングデー
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2021年度ホームカミングデー
樹木クイズ解説
回答の樹木の解説を載せています.
入門編
①カキ
- 標準和名はカキノキ
②サツマイモ
- 一般に根が食べられているが,葉や茎も食されることもある.
③キウイ
- オニマタタビという呼び方もある.
④カリン
- 果実は木質のため,生食できない.
- 陰干ししたものは咳止め薬になり,のど飴などにも使われる.
⑤ケンポナシ
- 広島県では天然記念物に指定されているものもあるが,自生ではない.
⑥イチジク
- 無花果という名前は花のうから来ている.
- 花のうの内部には無数の花がある.
- 雄花と雌花の区別はあるものの,日本には雄花はない.
- 本来であれば受粉には小さなハチ(イチジクコバチ)が必要だが,日本のものはほとんど受粉を必要としない単為結果性品種.
⑦ザクロ
⑧ヤマノイモ
⑨フェイジョア
⑩トウモロコシ
発展編
①ヤブツバキ
- よくツバキと呼ばれる植物.
- 蒴果をつけ,その中から2から3つの種子が出てくる.
- 種子からは椿油がとれ,その材は建材にも用いられることがある.
- その果実はツバキシギゾウムシという口吻が長い昆虫が利用することもある.
②アメリカヤマボウシ
- ハナミズキと呼ばれる樹木.
- 赤色の核果を複数つける
- 同じミズキ科の仲間であるヤマボウシに似ており,アメリカ原産なことが名前の由来.
③コブシ
- 果実は袋果.その袋果が開裂すると赤色の種子が出てくる.実は噛むと,辛みがある.
- 名前の由来は拳から.和名である「コブシ」が学名になった(Magnolia kobus).
④クロガネモチ
- 小さい核果をつける.
- 和名のクロガネモチは黒みがかった枝や葉の様子に基づいて名づけられた.また,葉は乾くと黒色になる.
- 公園などでよく見かける.
- 鳥類に食べられて散布されることがある.
⑤トチノキ
- 果実は3裂する.
- 種子は食べることができ,すりつぶして栃餅にすることがある.
- よく街路樹として見かけることができる.
⑥サルトリイバラ
- 紅色の丸い実をつける.種子は黄褐色.
- 名前はトゲがあって猿が引っかかるということから猿捕りいばら(サルトリイバラ)ということから.
- 西日本では柏餅を包む葉に使われる.また,根茎は民間薬になるといわれている.
⑦イロハモミジ
- 翼果をつける.(風によって散布される.)
- カエデという呼び方は蛙手から来ている.
- モミジと呼ぶのは紅葉が他のものより優れていることから.
- 7裂する葉をイ,ロ,ハ,ニ...と7つ数えたからイロハモミジの名がついた.
- 元々カエデ科に属していたが分類体系が新エングラー体系からAPG体系に変わって,ムクロジ科になった.
⑧モミジバフウ
- 集合果をつける.
- 漢字では紅葉葉楓と書き,葉はカエデの仲間によく似ているが,葉の付き方や果実の形態がカエデの仲間と異なる.(本種はフウ科で,カエデの仲間はムクロジ科)
- 特徴として枝にコルク質の翼がつくことがある.
- 街路樹としてよく見かける.
⑨ツノハシバミ
- 堅果をつけるが,総苞によって包まれている.その総苞の先端が弓なりに曲がる.
- 曲がり,角のように見える総苞が名前の由来.
- 食用とされることもある.
- ヘーゼルナッツの仲間(同じ属でハシバミ属).
⑩ドイツトウヒ
- 球果をつける.
- トウヒの仲間で最大の球果.
- トウヒという名前は唐風のヒノキに見立てたことから来ている.
- 東広島キャンパスでは学生宿舎付近に植栽されている.
挑戦編
①アベマキ
- 球形の堅果をつける.堅果のみではクヌギと見分けることは困難.
- クヌギと見分けるには葉の裏の毛の有無や,樹皮が参考になる.
- アベマキの「アベ」は岡山県の方言である「アバタ」から来ており,樹皮のコルク層発達による凹凸からつけられた.
②クヌギ
③コナラ
④クリ
⑤ウバメガシ
⑥マテバシイ
⑦スダジイ
⑧ナラガシワ
⑨シラカシ
⑩アラカシ
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脚注
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